春分の日は毎年3月20日頃の祝日です。「自然をたたえ、生物をいつくしむ」という趣旨(しゅし)で、祝日に制定されました。日本では3月下旬から暖かくなり、春の訪れを感じるようになります。厳しい寒さがやっと和らぎ、木々が花をつけたり、冬眠をしていた動物たちが目覚めたりと、春分の日前後は自然の営み(いとなみ)に思いを馳(は)せる時期なのです。 |
春分の日の日付が、正式に決まるのはいつですか。 |
正解はこのビデオの最後に紹介します。 |
「春分」は「二十四節気(にじゅうしせっき)」の一つです。これは、太陽の通り道に従って一年を24等分し、それぞれの季節にふさわしい名前をつけたものです。太陰暦(たいいんれき)では一ヶ月が29日、または30日となり、一年が354日しかない計算になります。また、実際の月日(つきひ)と季節にずれも生じます。そこで中国では、太陽の動きに合わせた二十四節気(にじゅうしせっき)が作られ、日本にも導入されました。春の「春分」、秋の「秋分」以外にも、夏の「夏至(げし)」や冬の「冬至(とうじ)」が有名です。 |
秋分の日同様、多くの人がお墓参りに行きます。また、春分の日を中日(ちゅうにち)として前後3日間を含む7日間を「彼岸」と呼ぶのも、秋分の日と同じです。春分の日は、昔から春の訪れを祝う日であり、祖先(そせん)に感謝をするお祭りを行なう日でもありました。農村部を中心に長く続いてきたこの風習(ふうしゅう)は、明治時代に宮中(きゅうちゅう)において祖先を祭る日(まつるひ)となったのをきっかけとして、全国的に広がりました。 |
春分の日といえば「ぼたもち」。お墓や仏壇に供え、先祖を供養(くよう)した後で食べます。秋分の日に食べる「おはぎ」と同じく、米を炊いてつき、丸めたものをあんこで包んだ和菓子です。厳密(げんみつ)には「ぼたもち」はこしあん、「おはぎ」はつぶあんで包む、という違いがあります。呼び名は、春の花である「牡丹(ぼたん)」に由来しています。おはぎは、秋の花・萩にちなんでいます。 |
春分の日も、太陽は真東から昇り、真西に沈みます。テレビやラジオでは「昼と夜の長さが同じ日」と紹介され、この日を境に少しずつ昼間の時間が長くなります。 |
さて、ここでクイズの答えです。 |
正解は、「前年の2月1日」です。春分の日は国立天文台が作成する「暦象年表(れきしょうねんぴょう)」に基づいて決定され、発表されます。一般の人々は、秋頃から発売される翌年のカレンダーや手帳を見て、 春分の日がいつなのかを知ることが多いです。 |
いかがでしたか? |
はじめて知ったことはありましたか。 |
皆さんの国には、自然をたたえるための特別な日はありますか。 |
是非、JapanesePod101.comのコメント欄で教えてくださいね。 |
それでは、また! |
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