Dialogue

Vocabulary (Review)

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Lesson Transcript

「節分」とは、各季節の始まりの日、つまり立春、立夏、立秋、立冬それぞれの前日を指しています。江戸時代以降は、立春の前日だけを節分と呼ぶようになりました。毎年2月4日ごろが節分に当たります。昔は、季節の変わり目には邪気が生じ、そのせいで、人々が病気になったり作物がとれなくなったりすると信じられていました。その後、邪気を象徴的に表した「鬼」を追い払うための行事を行なうようになりました。
魔よけとして家の入り口に取り付けられる魚は何でしょうか。
正解はこのビデオの最後に紹介します。
各家庭や寺などで、「鬼は外、福は内」という掛け声とともに豆をまきます。この豆は「福豆」と呼ばれる炒った大豆。最近ではスーパーマーケットなどで買うことができます。家庭では家族それぞれが豆をまきます。寺では、その年に災難を受けやすいと言われる「年男」「年女」が豆をまきます。豆まきが終わった後、豆を自分の年齢の数だけ食べて、一年間の健康を祈ります。
豆まきには「鬼」がつきもの。でも、鬼は架空の存在なので、家庭では主に父親が鬼のお面をかぶって、鬼に扮します。また幼稚園や保育園などでは、先生が鬼の役を演じます。子どもたちは怖がりながらも、元気に「鬼は外、福は内」と叫びながら豆をぶつけます。すると、鬼は慌てて玄関や部屋の出入り口から逃げていくのです。
節分に食べると縁起が良いとされる「恵方巻」を食べます。これは、キュウリやかんぴょう、だし巻き卵などを入れた太巻き寿司のこと。普段は食べやすい長さに切ってある太巻き寿司ですが、恵方巻の場合は切らずに長さ20cmほどのままでかぶりついて、最後まで食べます。このとき、その年の縁起の良い方角、つまり「恵方」を向いて食べなければならない、というおもしろい風習があります。
豆まきのときの掛け声は、通常「鬼は外、福は内」ですが、「福は内、鬼は内」という地域もあります。鬼をまつっている寺や、鬼は神様の使いだと見なしている神社では「鬼は外」がタブーなのです。
さて、ここでクイズの答えです。
正解は「鰯」です。さすがの鬼も、鰯の生臭さを嫌うと言われ、「柊」の枝に鰯の頭をさして戸口に取り付けるようになりました。ちなみに、柊の木にはトゲが生えていて、これにも鬼を遠ざける魔よけの力があると信じられていたのです。鬼と聞くと怖い存在ですが、私たちと同じように臭いものや痛いものを嫌がると聞くと、身近に感じられますね。

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