INTRODUCTION |
Yuichi: 皆さんこんにちは。ユウイチです。 |
Jessi: Jessi here. “Is There Any Possibility of You Passing This Japanese Exam?” |
Yuichi: 今回も大学院の入試についてのレッスンですが、このダイアログでは、学さんは郵便局で入学試験に必要な書類を送ろうとしているようです。このレッスンでも、入学試験でよく使う単語がたくさん出てきていますよ。 |
Jessi: 文法のポイントは何ですか? |
Yuichi: 「〜得(え)る」「〜得(う)る」です。 |
Jessi: In this lesson, you'll learn how to use the helping verb "〜得(え)る" or "〜得(う)る" |
This conversation takes place at a post office. Manabu is about to send the necessary documents to the university for his entrance examination. We'll cover vocab used when talking about entrance exams in this lesson. |
Yuichi: では、聞いてみましょう。 |
DIALOGUE |
(家) |
学: 研究計画書、志望理由書、成績証明書……。でも、不備があり得(え)るかも。 |
念のため、もう一度、チェック……よし! |
(郵便局) |
郵便局員: 次の方、どうぞ。 |
学: これを書留で送ってください。あ、速達でお願いします。 |
明日には届きますよね。 |
郵便局員: ええ、明日の午前中には届く予定ですが、交通などの事情で遅れることもあり得(え)ます。大丈夫ですか。 |
学: はい。 |
郵便局員: 660円です。 |
(電話) |
学: 健二先輩、今、時間、大丈夫ですか? |
健二: おう。どうした? |
学: 先輩に見てもらった研究計画書を送ったんですけど……。 |
健二: あとは試験と面接だな。 |
学: はい……実は、面接が僕、苦手で。 |
健二: じゃ、聞かれそうなことをすべてリストアップすることだな。 |
学: リストアップ……。 |
健二: ああ。面接では緊張して、頭が真っ白になる……ってことも起こり得(う)る。 |
答えを言う練習もしておいたほうがいいぞ。 |
学: なるほど。 |
健二: 筆記試験は大丈夫? |
学: 出題されそうなものは、一応全部勉強しました。 |
健二: じゃ、準備万端だな!がんばれよ。 |
English Host: 次は英語と一緒に聞いてみましょう。 |
学: 研究計画書、志望理由書、成績証明書……。でも、不備があり得(え)るかも。 |
念のため、もう一度、チェック……よし! |
Jessi: Research plan, statement of purpose, academic transcript... But it's possible I've overlooked something. Just in case, check it one more time... okay! |
(郵便局) |
郵便局員: 次の方どうぞ。 |
Jessi: Next customer, please. |
学: これを書留で送ってください。あ、速達でお願いします。 |
Jessi: Please send this by registered mail. Oh...by express delivery, please. |
学: 明日には届きますよね。 |
Jessi: It'll get there by tomorrow, won't it? |
郵便局員: ええ、明日の午前中には届く予定ですが、交通などの事情で遅れることもあり得(え)ます。大丈夫ですか。 |
Jessi: Yes, it should arrive by tomorrow morning, but it is possible that it could be delayed by traffic conditions and such. Is that all right? |
学: はい。 |
Jessi: Yes. |
郵便局員: 660円です。 |
That'll be 660 yen. |
(電話) |
学: 健二先輩、今、時間、大丈夫ですか? |
Jessi: Kenji, do you have time to talk now? |
健二: おう。どうした? |
Jessi:Yeah. What's up? |
学: 先輩に見てもらった研究計画書を送ったんですけど……。 |
Jessi: I sent off the research plan you looked at for me. |
健二: あとは試験と面接だな。 |
Jessi: Just the exam and the interview left, then. |
学: はい……実は、面接が僕、苦手で。 |
Jessi: Yes... The truth is, I'm not very good at interviews... |
健二: じゃ、聞かれそうなことをすべてリストアップすることだな。 |
Jessi: So you should make a list of everything you think you might get asked. |
学: リストアップ……。 |
Jessi: Make a list... |
健二: ああ。面接では緊張して、頭が真っ白になる……ってことも起こり得(う)る。 |
Jessi: Yeah. It's possible you'll be really nervous during the interview and have your mind go totally blank. |
健二: 答えを言う練習もしておいたほうがいいぞ。 |
Jessi: So you should practice giving answers. |
学: なるほど。 |
Jessi: I see. |
健二: 筆記試験は大丈夫? |
Jessi: Are you OK for the written exam? |
学: 出題されそうなものは一応全部勉強しました。 |
Jessi: For the time being, I've studied everything that's likely to be on the test. |
健二: じゃ、準備万端だな!がんばれよ。 |
Jessi: So you're all set! Good luck! |
POST CONVERSATION BANTER |
Jessi: 研究計画書、志望理由書、成績証明書……たくさん書類がありますね〜。 |
Yuichi: そうですね。たくさんありますね〜。まず、研究計画書というのは、大学院に入って、どういうテーマで研究をしたくて、どうやって研究していくのかということを書いた計画書のことですね。 |
Jessi: はい。で、志望理由書というのは「どうしてその大学院で勉強したいのか」っていうのを書けばいいんですね? |
Yuichi: はい、そうです。まあ例えば、「自分の研究テーマはこれこれこういうテーマなので、その分野の研究の第一人者である○○教授がいるこの大学院に入りたいんです」みたいな感じで書くといいと思います。 |
Jessi: どのくらいの量を書けばいいとかは決まっているんですか? |
Yuichi: 大学による、と思いますね。僕のときは、用紙が指定されていたので、量は決まっていました。まあ結構、簡潔にまとめなければならなかったので、伝えたいことを短くしてしっかりと書くっていうのは大変でしたね。 |
Jessi: ああ、そうですね。あとは「成績証明書」。これは大学時代の成績ですか? |
Yuichi: はい。ほとんどの場合、そうだと思います。大学時代の成績を重視する大学院もあれば、そこまで重視しない大学院もあると思いますよ。 |
Jessi: そういう必要な書類を送る場合は、中に手紙を入れるんですか? |
Yuichi: えっと、それは英語で言う”Cover Letter”の話ですか? |
Jessi: あ、そうですね。 |
Yuichi: はい。基本的には、日本の大学院を受けるためには、ちゃんと「願書セット」みたいなのが大学からもらえるんですね。それは封筒から書類まで、一つのセットになっているので、それにしっかり書いて送れば大丈夫です。まあ、だから、自分でカバーレターを作って入れなければならない、ということはないと思いますよ。 |
Jessi: なるほど。 |
Yuichi: それでは、今回の単語を見ていきましょう。 |
VOCAB LIST |
Yuichi: 最初の単語は、不備 [natural native speed] |
Jessi: defect, deficiency, imperfection, inadequacy |
Yuichi: 不備 [slowly - broken down by syllable]、不備 [natural native speed] |
Jessi: Next word is |
Yuichi: 事情 [natural native speed] |
Jessi: circumstances, conditions |
Yuichi: 事情 [slowly - broken down by syllable]、事情 [natural native speed] |
Jessi: Next word is |
Yuichi: リストアップ [natural native speed] |
Jessi: listing |
Yuichi: リストアップ [slowly - broken down by syllable]リストアップ [natural native speed] |
Jessi: Next word is |
Yuichi: 筆記試験 [natural native speed] |
Jessi: written examination |
Yuichi: 筆記試験 [slowly - broken down by syllable]、筆記試験 [natural native speed] |
Jessi: The last word is |
Yuichi: 出題 [natural native speed] |
Jessi setting a question |
Yuichi: 出題 [slowly - broken down by syllable]、出題 [natural native speed] |
VOCAB AND PHRASE USAGE |
Jessi: Let's have a closer look at the usage for some of the words and phrases from this lesson. |
Yuichi: では、ダイアログに出てきた単語や表現を確認しましょう。 |
Jessi: 面白い和製英語 "Japanese English"がありましたね(笑) |
Yuichi: そうですか? |
Jessi: リストアップ |
Yuichi: ああ〜そうですねえ。これはまさに、和製英語ですよね~(笑) |
Jessi: 英語の"list" と "up"ですけど、意味は、"to list" とか "to make a list"ですね。どうして "up"がついちゃったんですかね~(笑) |
Yuichi: うん。ちょっと不思議ですね〜(笑) |
それじゃあ、次の表現にいきましょうね。「頭が真っ白になる」 |
Jessi: My head becomes completely white??? |
Yuichi: うーん、まあちょっと違いますよね、英語にするとね(笑) この場合の「頭」は「頭の中」という意味です。つまり「脳」"Brain"ですね。 |
Jessi: じゃあ「頭が真っ白になる」の直訳は"One's brain becomes completely white."? |
Yuichi: はい。まあ、どういうことかというと、驚いたり緊張したりして、何も考えられなくなってしまう、ということです。こう、フリーズしちゃう感じです。 |
Jessi: ああ、英語だと、"One's mind goes blank."と言いますね。 |
Yuichi: あ〜、はい。 |
Jessi: 頭は白にしかならないですか?他の色にはならないんですか? |
Yuichi: ん?ん?どういう意味ですか? |
Jessi: 「頭が真っ黒になる」とか、「真っ赤になる」とか?(笑) |
Yuichi: あ〜残念ながら、ならないですね(笑)「頭が真っ白になる」だけです。 |
Jessi: 分かりました(笑) |
Yuichi: それでは、次の表現です。 準備万端 |
Jessi: 準備OK!という意味の、四字熟語ですね。 |
Yuichi: はい。これは「準備できましたよ」という意味です。会話では「準備OK」もよく使いますね(笑) |
Jessi: 準備は"preparation"ですが、「万端」はなんですか? |
Yuichi: 「全て」とか「全部」という意味です。なので、「準備万端」というのは、「全て準備できたよ」という意味で使われます。 |
Jessi: 英語だと、"All set"とか "everything is ready"ですね。 |
Yuichi: はい。その通りです。では、文法に入っていきましょう。 |
Lesson focus
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Yuichi: このレッスンの文法は「得(え)る」です。 |
Jessi: Helping verbの「得(え)る」は「あり得ない!No way!」の中にも使われていますね。 |
Yuichi: そうですね。じゃ、形から説明しましょう。 |
Jessi: [ます stem of a verb] +得(え)る |
Yuichi:「~得(え)る」の意味は「~することが可能だ」とか「可能性がある」という意味です。 |
例えば、「起こる」 は |
Jessi: "to occur" |
Yuichi: 「起こり得る」 は 「起こる可能性がある」 |
Jessi: "can occur" |
Yuichi: という意味です。もう少し、他の例を出してみましょうか。「考える」 |
Jessi: "to think" |
Yuichi: じゃ「考え得(う)る」は、 |
Jessi: 「考えることが可能だ」とか「考えられる」という意味ですね。 |
例文お願いします。 |
Yuichi: 地震はいつでも起こり得(う)る。 |
Jessi: An earthquake can happen at any time. |
Yuichi: これは「地震はいつでも起こる可能性がある」という意味ですね。 |
「得(え)る」というのは、とても丁寧なので、書き言葉で使われます。 |
Jessi: 友達同士の会話では使いませんか? |
Yuichi: ま、そこまで会話で使うっていうよりも、書き言葉のほうが多いと思います。 |
「あり得(え)る」"can exist" と「起こり得(え)る」"can happen"は、まあ普通の会話でもよく使う動詞だと思います。ほかの表現は書き言葉が多いですね。 |
Jessi: 「あり得(え)る」"can exist"の否定形 “negative form” は、カジュアルな会話でもよく使われますね。 |
Yuichi: ああ、「あり得(え)ない」ですか? |
Jessi: そうですね。”No way!” とか “That’s impossible!” とか”Not a chance!”っていう意味ですが、よく聞きますね。 |
Yuichi: はい。まあちょっと信じられない話を聞いたときとか、怒りを表現するときとかに使いますね。 |
Jessi: はい。例えば、「本当にあり得ないんだけど!、超むかつく~」とか、女子高生が言っているのを聞いたことがあります(笑) |
Yuichi: そうですね。まあ特に、最後の「超むかつく」は女子高生が使いますけども、この「アあり得ないんだけど」っていうのは、まあ女子高生じゃなくても、いろんな人が使うと思いますね。 |
Jessi: そうですね。よく聞きますね。 |
Yuichi: はい。それから、Affirmative の場合は「得(え)る」の代わりに「得(う)る」と言うことがあります。 |
Jessi: 意味は同じですか? |
Yuichi: はい、同じです。「あり得(え)る」「あり得(う)る」。 |
Jessi: では、ダイアログの文章を見てましょう。 |
Yuichi: 交通などの事情で遅れることもあり得(え)ます。 |
Jessi: "It is possible that it could be delayed by traffic conditions and such" |
Yuichi: 「交通とかの理由で、遅れる可能性があります」という意味ですね。 |
Jessi: あと、ダイアログの後半で、先輩がアドバイスしていましたね。 |
Yuichi: あ、そうですね。「聞かれそうな質問はリストアップして、答えを言う練習したほうがいい」って言っていましたね。 |
Jessi: 「面接では緊張して頭が真っ白になる……ってことも起こり得(う) る」"It's possible you'll be really nervous during the interview and have your mind go totally blank..." って言っていましたが、ユウイチさんはどうでしたか?頭が真っ白になりましたか? |
Yuichi: や、ちゃんと頭の中は真っ白にならずに、しっかりとまあ(笑) |
Jessi: おお〜良かったですね(笑) |
Yuichi: はい。答えられましたね。はい。 |
Jessi: どんなふうに面接の準備をしたんですか? |
Yuichi: 研究テーマを簡単に1分ぐらいでこう言えるように、何度も何度も自分で言ったりとか、書いたりして練習しましたね。やっぱり絶対聞かれると思うんで、研究テーマというのは。 |
Jessi: はい。そうですね。 |
Yuichi: はい。リスナーの皆さんも練習するといいと思いますよ。 |
Jessi: はい。 |
Outro
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Yuichi: ということで、このレッスンはここまで。次回のレッスンでは、学さんが実際に面接を受けるようですよ。 |
Jessi: うまくいくといいですね。それではまた。 |
Yuichi: さようなら。 |
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