INTRODUCTION |
Naomi: こんにちは、ナオミです。 |
Kat: Kat here. Upper Intermediate series Season 5 Lesson 10 “A Sightseeing Trip to a Japanese Factory” |
Naomi: このレッスンのダイアログは、「工場夜景見学ツアー」についての会話です。 |
Kat: 工場の夜景のツアー? |
Naomi: そうそうそう。最近流行っているみたいですね。今回のダイアログでは、テレビのレポーターがガイドと一緒に夜景を見に行っているようです。 |
あと、会話中にLesson 7で勉強した「的」を使った表現がたくさん出てきていますので、いい復習になると思います。 |
Kat: 文法のポイントは何ですか? |
Naomi: 「点」と「面」です。 |
Kat: In this lesson, you'll learn the difference between "点" and "面". |
This lesson's conversation takes place at a factory. A T.V. reporter is taking a tour in a factory to view its night scenery. |
Naomi: では聞いてみましょう。 |
DIALOGUE |
(テレビ番組) |
レポーター: 皆さんは「工場夜景」がブームになっていることをご存知ですか? |
今回は、夜景評論家の宮沢賢さんに、工場を案内してもらいます。 |
宮沢賢: よろしくお願いします。 |
レポーター: さて、工場夜景ですが、どのような点が人気なのでしょうか。 |
宮沢賢: 百聞(ひゃくぶん)は一見にしかず。こちらへどうぞ。 |
レポーター: うわぁ……きれい〜!とても人工的で、幻想的な風景ですね。 |
宮沢賢: そうでしょ。 |
レポーター: 近未来の都市にいるみたいです。 |
宮沢賢: 人気の理由はいろいろあるでしょうが、工場夜景は、SFのような風景を見ることができるという点で、人気があるのだと思います。 |
レポーター: なるほど。 |
宮沢賢: 工場ってマイナス面ばかりが強調されてきましたよね。環境汚染とか。 |
レポーター: はい。 |
宮沢賢: 今の工場は、環境面を考えているから安全ですし、工場は、われわれの生活に必要なものです。 |
工場全体のイメージをよくするという点でも、工場夜景見学は効果的なんですよ。 |
レポーター: なるほど。私も、誰か素敵な人と、この夜景を見に来たいと思います。 |
宮沢賢: すみませんねぇ。今日は私と一緒で。 |
レポーター: あ、そういう意味じゃないです。 |
Naomi: 今度は、英語の訳と一緒に聞いてみましょう。 |
レポーター: 皆さんは「工場夜景」がブームになっていることをご存知ですか? |
Kat: Everyone, did you know that "factory night scenery" is becoming a craze? |
レポーター: 今回は、夜景評論家の宮沢賢さんに工場を案内してもらいます。 |
Kat: This time we'll have a night scenery critic, Ken Miyazawa, show us around a factory. |
宮沢賢: よろしくお願いします。 |
Kat: Thank you for the introduction. |
レポーター: さて、工場夜景ですが、どのような点が人気なのでしょうか。 |
Kat: Now, speaking of factory night scenery, what sort of points are popular? |
宮沢賢: 百聞は一見にしかず。こちらへどうぞ。 |
Kat: Seeing for yourself would be better than any explanation of mine. Please come this way. |
レポーター: うわぁ……きれい〜!とても人工的で、幻想的な風景ですね。 |
Kat: Wow! It's beautiful. It's a very artificial, fantastical scene, isn't it? |
宮沢賢: そうでしょ。 |
Kat: Isn't it? |
レポーター: 近未来の都市にいるみたいです。 |
Kat: It's like we're in a city of the near future. |
宮沢賢: 人気の理由はいろいろあるでしょうが、工場夜景は、SFのような風景を見ることができるという点で、人気があるのだと思います。 |
Kat: There are probably many reasons why factory night scenery is popular, but I think it's popular due to the point that it allows you to see science-fiction-like scenery. |
レポーター: なるほど。 |
Kat: I see. |
宮沢賢: 工場ってマイナス面ばかりが強調されてきましたよね。環境汚染とか。 |
Kat: Factories have always had their negative aspects highlighted up until now, haven't they? Environmental pollution and such. |
レポーター: はい。 |
Kat: Yes. |
宮沢賢: 今の工場は、環境面を考えているから安全ですし、工場は、われわれの生活に必要なものです。 |
Kat: The factories of today are safe, as they think from an environmental perspective, and factories are necessary for our day-to-day lives. |
宮澤賢: 工場全体のイメージをよくするという点でも、工場夜景見学は効果的なんですよ。 |
Kat: Factory night scenery viewing trips are also effective in improving the image of the entire factory, you see. |
レポーター: なるほど。私も、誰か素敵な人と、この夜景を見に来たいと思います。 |
Kat: I see! I'd like to come and see this night scenery with someone special. |
宮沢賢: すみませんねぇ。今日は私と一緒で。 |
Kat: Sorry that today you only got me… |
レポーター: あ、そういう意味じゃないです。 |
Kat: Oh, I didn't mean that! |
POST CONVERSATION BANTER |
Naomi: キャットさんは「工場夜景」って聞いたことありましたか? |
Kat: ありますよ!ちょうど、先週『工場見学』という雑誌を買って、載っていました(笑) |
Naomi: あ、そんな雑誌あるんですね。 |
Kat: あります(笑) |
Naomi: 「工場夜景」は、少し前からニュースとかで話題にはなっているんですね~。 |
私も見に行ったこと、実はあるんです。車じゃないと、ちょっと行きにくいかもしれないですけど、きれいですね。きれいというよりも……不思議な世界です。SFみたい。 |
Kat: 車じゃないと行きにくいんですかね? |
Naomi: 工場というのは、街中からは離れたところにありますからね。 |
Kat: ああ、そうですか。 |
Naomi: でも、最近だと、このブームに注目した旅行会社が、バスツアーとかクルージングツアーとかを企画しているみたいなので、車がなくても行けるところもあるみたいです。 |
Kat: へ~。面白そうですね。ちょっと行ってみたいと思います。 |
Naomi: 今回のダイアログは「工場夜景見学」についてでしたけど、夜景じゃなくて、普通の「工場見学」って、キャットさんはしたことありますか? |
Kat: まだないんですけど、先ほどの『工場見学』という雑誌では、いろんな面白そうな工場が載せられていて、いつか行ってみたいと思っています! |
そういえば、日本のテレビで「工場」の中を紹介する番組ってありますよね。 |
Naomi: ああ、結構ありますよね。例えば、ドーナツ工場とかに入って、ドーナツがどういう風に作られるのかとかを見せるんですよね。 |
Kat: あれ、面白いですよね。ドーナツだったら食べたくなっちゃいそう!ナオミ先生は工場見学したことはあります? |
Naomi: うん。私は旅行に行ったときに、よく工場見学をします。例えば、ワイナリーとか、ビール工場とか、ガラス工場とか、お菓子工場とか。 |
Kat: ワイナリーとかビール工場とか、無料でアルコールを飲めますからねー。 |
Naomi: そうそう(笑) |
Kat: イエイ!(笑) |
Naomi: それも大きいですよね〜。でも、工場でしか売ってない面白いお土産とかもあるから、旅行だと、お土産を買うにも便利なんですよね。おすすめです。 |
リスナーの皆さんは、工場見学はしたことがありますか?どんな工場を見学しましたか?ぜひ、教えてください。では、単語に入りましょう。 |
Kat: Ok, so now, let's take a look at the vocabulary for this lesson. |
VOCAB LIST |
Kat: The first word we shall see is: |
Naomi: 効果的 [natural native speed] |
Kat: effective |
Naomi: 効果的 [slowly - broken down by syllable]、効果的 [natural native speed] |
Kat: And next |
Naomi: 環境汚染 [natural native speed] |
Kat:pollution |
Naomi: 環境汚染 [slowly - broken down by syllable]、環境汚染 [natural native speed] |
Kat: And next |
Naomi: 幻想的 [natural native speed] |
Kat: fairytale-like, wondrous, fantastic |
Naomi: 幻想的 [slowly - broken down by syllable]、幻想的 [natural native speed] |
Kat: And next |
Naomi: 近未来 [natural native speed] |
Kat: near future |
近未来 [slowly - broken down by syllable]、近未来 [natural native speed] |
Kat: And finally |
Naomi:人工的 [natural native speed] |
Kat: artificial, unnatural |
Naomi: 人工的 [slowly - broken down by syllable]、人工的 [natural native speed] |
VOCAB AND PHRASE USAGE |
Naomi: では、レッスンの中に出てきた表現を確認しましょう。 |
Kat: 最初の言葉は? |
Naomi: 百聞は一見にしかず |
Kat: 漢字を見ると分かりやすいかと思いますけど。 |
Naomi: そうですね。漢字を見ると「百聞」は「百回聞く」と書きますね。「一見」は「一回見ること」 |
Kat: じゃ、「しかず」は何ですか? |
Naomi: おお、いい質問ですね(笑) このもともとの動詞は「如(し)く」です。これはちょっと古い単語で「〜のようだ」という意味です。「〜ず」はLesson 1で勉強しましたが、否定 “negative”ですよね。 |
Kat: じゃあ「100回聞くことは1回見ることのようではない」 |
"Hearing something a hundred times doesn't match actually seeing something once"というような意味ですかね? |
Naomi: そうですね。「100回聞いても、1回見ることには勝てない」。つまり「100回聞くより、1回実際見たほうがいいよ」という意味なんですね。英語にも、キャットさん、似た表現ありますよね? |
Kat: そうですね。"A picture is worth a thousand words" とか "Seeing is believing" とちょっと似ていますよね。 |
Naomi: なるほど。ダイアログの中で、宮沢さんが、「百聞は一見にしかず。こちらへどうぞ (Kat: "Seeing for yourself would be better than any explanation of mine.")」と言っていました。 |
ぜひ、百聞は一見にしかず、覚えてください。 |
Kat: じゃあ、次の表現は何ですか? |
Naomi: 「〜って」 |
Kat: 「〜って」?短い(笑) |
Naomi: はい。「~って」には意味がたくさんあるんですけど、今回の「~って」は、「これって何?」の「って」です。 |
Kat: 「これって何?」は「これは何?」と同じですね? |
Naomi: あ、さすが。そうです。カジュアルな会話では「〜って」が「は」と同じようにトピックマーカーとして使われます。 |
例えば「田中さんは優しい "Ms Tanaka is kind"」なら? |
Kat: 田中さんって優しい。 |
Naomi: 「語学を勉強するのは楽しい "Studying language is fun"」これを「って」を使うと? |
Kat: 語学を勉強するのって楽しい。 |
Naomi: そのとおりです。皆さん、大丈夫ですかね? |
Kat: これって、簡単だから、大丈夫だと思いますよ(笑) |
Naomi: ああ、すごい。いいサンプルセンテンスが出ましたね(笑) でも「これって」本当によく使いますよね。 |
Kat: うん、そうですね。特に若い人はよく使うと思います。 |
Naomi: じゃ、文法に入りましょう。 |
Lesson focus
|
Naomi: 今回の文法は「点」と「面」の使い方の違いです。 |
例えば、「値段の点で」と「経済面で」とか。 |
Kat: 英語だと両方とも "in terms of"という意味ですね。 |
Naomi: そうですね。でも、この2つはちょっと違います。まず、「点」の使い方から確認しましょう。 |
Kat: 点は英語だと"point" ですね。 |
Naomi: そうです。「ところ」という意味ですね。 |
Kat: 形は[Noun] +”の点” |
Naomi: 例えば、「値段」は"price"なので、「値段の点」は? |
Kat: "in terms of price" |
Naomi: 「大きさは」"size"ですね。だから「大きさの点」は? |
Kat: "in terms of size" |
Naomi: Informal sentence の後ろにも来ますね。 |
Kat: はい。[ informal sentence ] +”という”+点 |
Naomi: 例えば、「駅から近いという点」 |
Kat: "in that it's close to the station" |
Naomi: 英語が得意だという点 |
Kat: "in that he or she's good at English" それでは例文お願いします。 |
Naomi: はい。私は、駅から近いという点で、この部屋を選びました。 |
Kat: "I chose this room due to the fact that it's close to the station." |
Naomi:「点」というのは、基本的に「はっきりした1つのこと」に使います。もちろん、「2、3の点」"on a couple of points"とか「いくつかの点」"in some points" とか言うことはできるんですが、前に数や量を表す言葉が来る場合以外は、普通、1つのことを指しています。 |
Kat: That's Right.Usually 点 is used to refer to a clearly stated single point. Of course we can use it in the expressions "on a couple of points" or "in some points", but when there's no word referring to number or amount before it, 点 normally refers to just one point. |
Naomi: じゃあ、次に「面」を確認しましょう。面は「方面」”area”とか「分野」”field” という意味ですね。 |
「点」は1つですが、面は点が集まったものですから、もっと広いものを指すんです。英語で「面」は何ですか? |
Kat: "aspect"とか "side"とか"face"ですかね。 |
Naomi: なるほど。 |
Kat: 形は、[ Noun ]+[men] 。 |
Naomi: 例えば、「技術」は"technique" "technology"ですね。じゃあ、技術面は? |
Kat: "the technical side" |
Naomi: 「税金」は "tax"。じゃ、税金面は? |
Kat: "in terms of tax" では、例文お願いします。 |
Naomi: この車は技術面を改善する必要がある。 |
Kat: The technical aspects of this car need to be improved. |
Naomi: 確かに「技術」は1つの単語なんですが、「技術」って1つのことを言っているわけじゃないですよね。いろいろな技術のことを言っています。面というのは、1つのことだけじゃなくて、もう少し広い分野全体を指すんです。 |
Kat: That's Right. So "面" indicates a more general or broader point of view. |
Naomi: 例えば、この会社は優秀な技術を持っているという点では素晴らしい。 |
Kat: "A great point of this company is the exceptional technology it possesses." |
Naomi: この会社は技術面では素晴らしい。 |
Kat: "This company is great on the technological front." |
Naomi: この2つの文章は同じようなことを言っていますね。ただ、「点」の前には、とても具体的なことが来て、「面」の前にはもう少し広い意味を持つ言葉が来ます。 |
Kat: So as you heard, these two sentences both express a similar meaning, but the first one, which uses 点, is talking about a specific point, whereas the one which uses 面 expresses a slightly broader meaning. |
Naomi: じゃ、問題です。今から文章を言います。どちらの文章が正しいですか? |
1.この点について、どう思いますか。 |
2.この面について、どう思いますか。 |
Kat: 答えは1ですね。 |
Naomi: はい。 |
Kat: 「この」というのは1つですからね。「この点」の方が自然だと思います。 |
Naomi: そうですね。「この」は とてもSpecific な言葉ですからね。「点」が答えです。 |
一応、「この・その・あの・どの」 の後ろには「点」が来るというルールも覚えておくと便利だと思います。 |
Outro
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Naomi: じゃあ、このレッスンはこの辺にしましょう。それじゃ、また。 |
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