INTRODUCTION |
Natsuko: こんにちは、なつこです。 |
Naomi: なおみです。 |
Chris: Chris here. I’ll Get Back to You in Japanese. |
Naomi: 今回は、ビジネスで役立つ日本語の第四回目ですね。 |
Natsuko: 前回は、「ホウレンソウ」の話をしたんですよね。 |
Naomi: あ、そう。「報告・連絡・相談」でしたね。 |
Natsuko: その前回のレッスン7では、Webデザイン会社の中田さんが上司に相談をして、アドバイスをもらっていました。 |
Chris: In Lesson 7, we heard Mr. Nakata meet with and receive some advice from his boss. |
Naomi: どんなアドバイスもらったんでしたっけ? |
Chris: お客さんのライバル会社のウェブサイトを、リサーチするように言われました。 |
Natsuko: 中田さんは、それで提案書を作ったようです。今回は、その提案書と見積もり書を持って、お客さんの会社に打合せに行くところから始まります。 |
Chris: It appears as though Nakata had written a proposal. This time he will take his proposal and an estimate to his client's office. |
Natsuko: それでは、聞いてみましょう。 |
DIALOGUE |
中田:今日は、当社の提案をお持ちしましたので、こちらの資料に沿って、ご説明いたします。 |
谷口:はい、よろしくお願いします。 |
中田:まず、1ページ目をご覧ください。これは、御社のトップページの変更案です。 |
谷口:あー、いい感じですね。 |
で、ツアーを自由に組み立てられる機能はどこに。。。 |
中田:あ、それは、のちほど詳しく説明いたしますね。 |
まず、ざっと一通り説明させてください。 |
谷口:あ、はい。 |
中田:トップページには、主にお勧めツアーを大きく掲載し、この検索コーナーからは、地域や目的別にツアーを検索できるようにしたいと考えています。 |
今までのところで、何かご質問ありますか。 |
谷口:うーん、特にないです。 |
中田:では、次のページをご覧ください。 |
これが、自由に旅行を組み立てられるページですが、ここへは、トップページの「お好みプラン」というボタンから行けるようにします。 |
谷口:なるほど。それで、肝心のお見積もりは? |
中田:あ、はい、こちらがお見積書です。 |
谷口:うわ、結構するんですね。 |
中田:はい。ただ、これは、あくまでも、この提案内容に基づくお見積り額です。 |
ですから、内容に変更があった場合は、金額も変更になりますので、ご了承ください。 |
谷口:わかりました。 |
社内で検討して、後日改めて、ご連絡いたします。 |
中田:はい、よろしくお願いいたします。 |
Natsuko: 次は、英語が入ります。 |
中田:今日は、当社の提案をお持ちしましたので、こちらの資料に沿って、ご説明いたします。 |
Chris: Today I've brought our proposal, and I would like to explain it going through these documents. |
谷口:はい、よろしくお願いします。 |
Chris: Yes, thank you. |
中田:まず、1ページ目をご覧ください。 |
Chris: To begin with, please take a look at the first page. |
中田:これは、御社のトップページの変更案です。 |
Chris: This is the draft of your company's new home page. |
谷口:あー、いい感じですね。 |
Chris: Mmm…it looks good. |
谷口:で、ツアーを自由に組み立てられる機能はどこに。。。 |
Chris: And where's the function to freely create your own tours? |
中田:あ、それは、のちほど詳しく説明いたしますね。 |
Chris: Oh, I'll explain that in detail later. |
中田:まず、ざっと一通り説明させてください。 |
Chris: First, allow me to give you a brief explanation. |
谷口:あ、はい。 |
Chris: Oh, okay. |
中田:トップページには、主にお勧めツアーを大きく掲載し、この検索コーナーからは、地域や目的別にツアーを検索できるようにしたいと考えています。 |
Chris: On the home page, we would have a large display listing mostly the recommended tours, and we're thinking of making it possible to search for areas or to propose specific tours in this search corner. |
中田:今までのところで、何かご質問ありますか。 |
Chris: Do you have any questions up to now? |
谷口:うーん、特にないです。 |
Chris: Umm...nothing in particular. |
中田:では、次のページをご覧ください。 |
Chris: Then please take a look at the next page. |
中田:これが、自由に旅行を組み立てられるページですが、ここへは、トップページの「お好みプラン」というボタンから行けるようにします。 |
Chris: This is where one can freely create his or her own trip, and to get here, we will make it so that there is a "Choose Your Plan" button on the home page. |
谷口:なるほど。それで、肝心のお見積もりは? |
Chris: I see. And what is the crucial quotation? |
中田:あ、はい、こちらがお見積書です。 |
Chris: Oh yes, here is the written quotation. |
谷口:うわ、結構するんですね。 |
Chris: Whoa, it's pretty high. |
中田:はい。ただ、これは、あくまでも、この提案内容に基づくお見積り額です。 |
Chris: Yes. But, this in the end is an estimated price based upon the proposed contents. |
中田:ですから、内容に変更があった場合は、金額も変更になりますので、ご了承ください。 |
Chris: Therefore, if there's a change in the contents, the price will also change. Please understand this. |
谷口:わかりました。 |
Chris: I understand. |
谷口:社内で検討して、後日改めて、ご連絡いたします。 |
Chris: Our company will consider this and contact you at a later date. |
中田:はい、よろしくお願いいたします。 |
Chris: Yes, please do. |
POST CONVERSATION BANTER |
Naomi: 中田さんのクライアントは、旅行会社さんみたいですが、そのサイトのリニューアル案、なんていうふうに言ってましたが。なつこさんとクリスさんは、旅行会社のWebサイトって、よく利用します? |
Natsuko: 私は結構、どこかに旅行にいく時に必ず利用しますね。 |
Naomi: あ、空港券買ったり? |
Natsuko: そうですね。あと、新幹線や特急の切符を買うのなんかも便利ですよ。 |
Naomi: あ、そうなんですか。クリスさんはどうですか。 |
Chris: まぁ、私も、もし旅行に行くとしたら使います。 |
Naomi: あの、実際に旅行会社に行くと、結構待たされたりしますからね。 |
Natsuko: そうなんですよね。開いてる時間も限られてますしね。 |
Naomi: 自分の好きな時間に予約ができるというのは、本当に魅力的だと思います。 |
Natsuko: ただ、旅行会社に実際に行って、パンフレットをパラパラ見たり、あと、旅行会社の人から直接アドバイスをもらったりするのも、それはそれで楽しいんですよね~。 |
Chris: 確かに。「旅行に行くんだ!」っていう気分になりますね。 |
Naomi: そうですね。ところで、今回は、ミーティングで資料を見ながら説明するというシーンでしたが、クリスさんは、日本語で資料の説明というのはしたことはありますか。 |
Chris: いや、そういう経験があんまりないんですけども、説明されたことならあるんですけど。 |
Natsuko: そうですよね。こういう時に難しいのが「切り出しの言葉」とか、「つなぎの言葉」なんですよね。 |
Nami: そうですね。 |
Chris: 「切り出しの言葉」と「つなぎの言葉」って何ですか。 |
Naomi: 「切り出しの言葉」は、「話を切り出す言葉」つまり、「話を始める前に、言う言葉」ですね。 |
Chris: ああ、prelude みたいですかね? |
Natsuko:そうそう。ダイアログでは説明の前に、「提案をお持ちしましたので、こちらの資料に沿って、ご説明いたします。」と言ってました。これが、「切れリ出しの言葉」ですね。 |
Chris: “I've brought our proposal, and I would like to explain it going through these documents.” |
Naomi: それから、「つなぎの言葉」は、「つなぐ言葉」で、つなぐは ”to tie” とか “to connect” ですよね。前に話していたことと、今から話すことの間に入れる言葉なんですね。 |
Natsuko: ダイアログでは、「では、次のページをご覧ください。」と言ってました。この場合は「では」がつなぎの言葉ですね。 |
Chris: こういう表現に注意して、今回のダイアログを聞くと、勉強になりますね。 |
Natsuko: そうですね。どういうふうに、会話を始めて、そしてつないでいくのか、参考になると思いますよ。 |
VOCAB AND PHRASE USAGE |
Naomi: では、単語や表現をいくつか見ていきましょう。最初の表現は、 |
Natsuko: 「~に沿って」 |
Naomi: 「沿う」というのは、従う (to obey, to follow) とか、そばを進む (to run beside, to run along) という意味です。 |
例えば、「川に沿って歩く」なら |
Chris: ”to walk along a river” |
Naomi:「スケジュールに沿って行動する」 |
Chris: “to act accordance with the schedule” |
Naomi: ですね。ではなつこさんに、ダイアログの文章を読んでもらいましょう。 |
Natsuko: 「こちらの資料に沿って、ご説明いたします。」 |
Chris: “I would like to explain it going through this document.” |
Natsuko: 「沿う」の意味は「何かから離れない」というニュアンスですよね。ですから、「資料に沿って」というと、「資料の内容から離れずに」とか「資料にしたがって」という意味になります。 |
Naomi: では、次の表現をお願いします。 |
Natsuko: 「ざっと一通り」 |
Chris: “roughly from beginning to end” |
Naomi: 今回のダイアログでは、 |
Natsuko: 「まず、ざっと一通り説明させてください。」 |
Chris: “First, allow me to give you a brief explanation.” |
Naomi: というのがありましたね。「ざっと」というのは「簡単に」(roughly or briefly) という意味です。「一通り」は「最初から最後まで」(from start to end) という意味ですね。 |
Natsuko: なので、「ざっと一通り」というと「簡単に、最初から最後まで」という意味です。 |
Chris: ざっと一通り、資料を読む "to read through the document" とか聞きますね。 |
Naomi: そうですね。「簡単に、最初から最後まで全部資料を読んだよ」という意味ですね。 |
Natsuko: そうですね。その場合は、最初から最後まで読んでるんですけど、細かいところまでは読んでない、ということですね。 |
Naomi: そうですね。では、次の表現です。 |
Natsuko: 「あくまでも」 |
Chris: “absolutely or strictly” |
Naomi: この「あくまでも」というのは「徹底的に」という言葉と似ています。 |
Chris: じゃ、”completely” とか “throughly” とか “strictly” という意味ですね。 |
Naomi: 今回のダイアログの文章をお願いします。 |
Natsuko: 「これは、あくまでも、この提案内容に基づくお見積り額です。」 |
Chris: “This is an estimated price strictly based on the proposed contents.” |
Naomi: 「もし、内容が変わったら、この金額も変わります」・・・つまり「値段が高くなることも、安くなることもありますよ」と言っているんですね。 |
Chris: By saying あくまでも, the speaker makes it clear that the estimate only applies to this proposal, and is not effective once changes have been made. |
Natsuko: あと、よくこんなふうにも使いますね。「これは、あくまでも私の考えです。」 |
Chris: “This is strictly what I believe.” |
Naomi: 私個人の考えで、どこかに書いてあったり、会社の意見だったりではないですよ、ということを強く言っているんですね。 |
Lesson focus
|
Naomi: 今回は、ビジネスミーティングでよく使われる表現を勉強します。ではまず、ダイアログに出てきた文章を確認しましょう。 |
Natsuko: 「社内で検討して、後日改めて、ご連絡いたします。」 |
Chris: “Our company will consider this, and contact you on a later date.” |
Naomi: 自分の判断だけで、答えを出せないときによく使いますね。 |
Natsuko: 他の人とも相談しなきゃいけない、という場合、ミーティングの最後に言うんですね。 |
Chris: This phrase is often used at the end of a meeting when you don't want to make a conclusion right then, and wish to discuss it further before giving your final response. |
Naomi: ではこのフレーズ、細かく見て行きましょう。まず、 |
Natsuko: 「社内で検討して」 |
Naomi: 「社内」は「会社の中」つまり、 |
Chris: "within the company” |
Naomi: 「検討する」は「調べて考える」という意味です。つまり |
Chris: "consider" or even "to discuss". So 社内で検討する means that "to have a discussion in the company." |
Naomi: 「社内で検討して」のフレーズの次に、こんなフレーズが続いていました。 |
Natsuko: 「後日改めて、ご連絡いたします。」 |
Chris: “We will contact you on a later date.” |
Naomi: 「後日改めて」というのがちょっと難しいかもしれません。「後日」は「後で」の丁寧な言い方です。 |
Chris: “on a later day” |
Naomi: 「改めて」は、「また」と似ています。 |
Chris: “at another time” |
Natsuko: ビジネスでは、セットフレーズで「後日改めて」とよく使いますよね。 |
例えば、「後日改めて、伺います。」 |
Chris: ”I'll make a visit some day in the future.” |
Naomi: ではなつこさんにもう一度、ダイアログのフレーズを言ってもらいましょう。 |
Natsuko: 「社内で検討して、後日改めて、ご連絡いたします。」 |
Chris: “Our company will consider this, contact you on a later date.” |
Naomi: 次に、「ご了承ください」という表現を勉強します。ダイアログの文章をお願いします。 |
Natsuko: 「内容に変更があった場合は、金額も変更になりますので、ご了承ください。」 |
Chris: “If there's a change of contents, the price will also change, please understand this.” |
Naomi: 「了承」は、「納得」とか「理解」と同じような意味です。なので、「了承する」というのは、「納得する」とか「理解する」。もっと簡単に言うなら、「わかる」ということなんですね。 |
Chris: So maybe 了承する is translated as "to accept that a situation exists." |
Naomi: なるほど、なるほど。きれいな英語になりましたね。 |
ダイアログには「ご了承ください」とありましたが、これは簡単に言えば、「わかってください」とか「理解してください」という意味なんですよね。 |
Natsuko: 「ご了承ください」は、相手に注意してほしいことや、前もってわかっておいてほしいことを言うときに使います。 |
Chris: ご了承ください is a phrase often used to make someone take note of something or understand in advance. |
Natsuko: 例えば、「両替はできませんので、ご了承ください.」 |
Chris: “Please note that we do not exchange money.” |
Naomi: レジ “cash register” のところに書いてありますね。 |
Natsuko: それからこんなのも、よく見ますよね。「セール品は返品できませんので、ご了承ください。」 |
Chris: “Please note that we do not accept sale item returns.” |
Outro
|
Naomi: 今回のレッスンでは、答えを出すまでに時間が欲しい時に便利な表現、それから、相手に理解してもらいたいことを前もって伝える時に便利な表現。この二つを勉強しました。 |
Chris: In this lesson, we've learned some helpful phrases for expressing yourself and for when you need time to collect your thoughts. |
Natsuko: それじゃ、この辺で。 |
Naomi: じゃぁ、また。 |
Chris: See you next time! |
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