Dialogue

Vocabulary (Review)

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Lesson Transcript

INTRODUCTION
Natsuko: こんにちは、なつこです。
Naomi: なおみです。
Chris: Chris here. What Do You Think about My Japanese Proposal?
Naomi: ビジネスで役立つ日本語の第6回目です。
レッスン9では、営業の中田さんは、ILL トラベルの谷口さんからメールをもらいました。
Natsuko: 「見積もり額が、予算を超えているから、再度検討してほしい」と谷口さんから中田さんに要求がありましたね。困った中田さんは課長に相談していました。
Naomi: そうそう、課長は「システムエンジニアの斉藤さんと相談してみたらどう?」なんて言っていましたよね。
Chris: In lesson 9, Nataka received an e-mail from ILL Travel's Taniguchi. Nakata's section chief suggested that he discuss things with their system engineer, Saito.
Natsuko: 今回の会話は、課長と中田さんの会話です。
Chris: This conversation is between the Chief and Mr. Nakata.
Natsuko:中田さんは、システムエンジニアの斉藤さんに「値段を400万円より安くできない」と言われてしまったようなんですよ。何か他のいい案が見つかるといいですね。
Naomi: ほんとですね。それでは、聞いてみましょう。
DIALOGUE
課長:中田くん、例のILLトラベルの件、どうした?
中田:はい。それが、エンジニアと相談したんですが、400万以下なんて、絶対できないと言われてしまったんですよ。
課長:あー。やっぱり。
ま、あの内容で400万円以下にしようというのは土台無理な話よね。
それで、どうするの。
中田:考えたんですが、旅行プラン作成システムの地域を限定するというのはどうでしょうか。
課長:なるほどね。
とりあえず、地域限定で始めて、色々な問題をクリアしてから、地域を広げていくということを、先方に提案するってことね。
いいじゃない。その線でぶつけてみたら。
中田:はい、ありがとうございます!
ところで、地域はどの辺りにしたらいいですかね。
課長:それは、先方の意見を聞いたほうがいいわね。
でも、とりあえず、ILLトラベルが力を入れているハワイを提案してみたらどう?
中田:そうですね。
ハワイは、リピーターが多くて、お仕着せのツアーに満足しないお客さんが多いっていいますからね。
課長:これがうまく行けば、続いていろいろな地域向けのシステム開発を受注することもできるし、大きな案件になる可能性が見えてきたわね。
がんばりなさいよ!
中田:はい!ありがとうございます。
Natsuko: 次は、英語が入ります。
課長:中田くん、例のILLトラベルの件、どうした?
Chris: Mr. Nakata, whatever happened with the ILL Travel situation?
中田:はい。それが、エンジニアと相談したんですが、400万以下なんて、絶対できないと言われてしまったんですよ。
Chris: Yes, well, I discussed it with the engineer, and I was told that keeping it under four million yen is definitely not possible.
課長:あー。やっぱり。
Chris: Mmm, as was expected.
課長:ま、あの内容で400万円以下にしようというのは土台無理な話よね。
Chris: Well, with that content, keeping it under four million yen was impossible from the beginning.
課長:それで、どうするの。
Chris: So what are you going to do?
中田:考えたんですが、旅行プラン作成システムの地域を限定するというのはどうでしょうか。
Chris: I thought about it, and...how about limiting the regions of the create-your-own-travel-plan system?
課長:なるほどね。
Chris: I see.
課長:とりあえず、地域限定で始めて、色々な問題をクリアしてから、地域を広げていくということを、先方に提案するってことね。
Chris: For the time being, start with limited regions, and once all kinds of problems are cleared, then expand the regions…is what you are going to propose to them, right?
課長:いいじゃない。その線でぶつけてみたら。
Chris: That's great. Let's shoot for something along those lines.
中田:はい、ありがとうございます!
Chris: Yes, thank you very much!
中田:ところで、地域はどの辺りにしたらいいですかね。
Chris: By the way, whereabouts should the regions be?
課長:それは、先方の意見を聞いたほうがいいわね。
Chris: For that, you should ask their opinion.
課長:でも、とりあえず、ILLトラベルが力を入れているハワイを提案してみたらどう?
Chris: But, for now, why not suggest the place ILL Travel is focused on, Hawaii.
中田:そうですね。
Chris: Yes, that's true.
中田:ハワイは、リピーターが多くて、お仕着せのツアーに満足しないお客さんが多いっていいますからね。
Chris: Hawaii has a lot of repeat customers, and they say that there are many customers who are dissatisfied with the imposed tours.
課長:これがうまく行けば、続いていろいろな地域向けのシステム開発を受注することもできるし、大きな案件になる可能性が見えてきたわね。
Chris: If this goes well, you may continue getting orders for creating systems for different regions, and I see that it could possibly be a big project!
課長:がんばりなさいよ!
Chris: Good luck!
中田:はい!ありがとうございます。
Chris: Yes, thank you very much.
POST CONVERSATION BANTER
Naomi: では、話を少し整理しましょうね。このお話は、旅行会社のウェブページを新しくする仕事の話なんですね。ILLトラベルという旅行会社が、中田さんの会社にウェブページのデザインを変えてもらう仕事を頼んでいます。
Natsuko: ウェブページ上でお客さんが自分で、旅行プランを作れるような、そういうウェブページにしたいようでしたね。
Naomi: そうですね。で、「その料金を400万以下にしたい」と、ILLトラベルが中田さんに頼んでいるんですよね。
Natsuko: 「いや~400万円以下にはできないよ」というのが、中田さんの会社の意見なんです。結局、中田さんの会社は、少しプランを変えることで、値段を400万円以下するようですね。
Chris: 地域を世界中の国々ではなく、ハワイだけに限定したんですよね。
Natsuko: そのとおりです。
Naomi: ところで、「値段を安くして」と頼むことを「値切る」って言いますよね。
Chris: 「値切る」・・・「ね」は値段の「値」ですね。「値段を切る」”to cut the price” で「値切る」。
Natsuko: 「値切る」の他に、「値下げ」とか「値引き」を交渉するとも言いますね。
Naomi: ところで、なつこさんとクリスさんは、値下げ交渉が得意ですか。と言いますか、そもそも値切りますか。
Natsuko: 私は、これだめなんですよ、苦手で。。。全然できないんです。
Chris: 私も、あんまりしつこくやるのは好きじゃないんで、なんか、いつもあきらめて。。。
Naomi: あ、そうなんですか。私も実は苦手なんですよね。私たち、すごいいいお客さんですね。
Natsuko: そうですね。あの、日本だと関西なんかでは、必ず値切るとかって、よく言いますよね。
Naomi:そうですね。東京の人は、比較的しないみたいですね、値切ることをね。
Naomi: リスナーの皆さんは、どうでしょうか。値切るのが得意ですか。上手な値切り方があったら、是非私たちに教えてください。
Natsuko: いいですね~。みんな、知りたいです。
Naomi: 知りたいですね。待ってます。
VOCAB AND PHRASE USAGE
Naomi: それでは、ダイアログに出てきた表現をいくつか確認しましょう。まずは、
Natsuko: 「土台無理」
Chris: "impossible from the beginning"
Naomi: ダイアログでは、どんなふうに使われていましたか。
Natsuko: 「あの内容で400万円以下にしようというのは土台無理な話よね。」
Chris: “With that content keeping it under 4 million yen was impossible from the beginning.”
Naomi: 「土台」というのは、建物を作るときに一番最初に作る基礎の部分なんですね。
Chris: So 土台 means “foundation.”
Naomi: 「土台から無理」ということですから、「根本から無理」「最初から無理」と言う意味になります。
Chris: “impossible from the beginning”
Natsuko: これは、na-形容詞になりますから、「まったく無理」「まったく不可能」と言いたいときに、「土台無理な話」というように使いますね。
Naomi: はい。では、例文をお願いします。
Natsuko: 「こんな大きなプロジェクトを一人でやろうなんて、土台無理な話だよ。」
Chris: “With a project this big, doing it along is impossible from the beginning.”
Naomi: 次の表現をお願いします。
Natsuko: 「その線でぶつける」
Chris: “to make a proposal along with that way or along those lines”
Natsuko: 「線」は "line"ですが、実際の line だけでなくて、抽象的に「方法」とか「方針」を意味することもあります。ですから「その線で」は、"in that way"というようなニュアンスですかね。
Chris: In this case, 線 doesn't just mean "line" but it also could be a "proposal" or "way of doing things."
Natsuko:なので「その線でぶつける」は
Chris: “to make a proposal along with that way or along those lines”
Naomi: 簡単に言えば「そういう方法を試してみる」・・・ということですよね。
Chris:「ぶつける」の一番基本的な意味は、”to hit” or “to knock” ですよね。「ドアに足をぶつける」Translation that would be “I hit my leg with the door."
Natsuko: そうですね。実際目に見えるものだけではなく、「考えとか感情を人にぶつける」という言い方もします。例えば、「私は、上司に怒りをぶつけた。」
Chris: “I released my anger at my boss.”
Naomi: 「怒りをぶつける」って、本当に怒っている感じがしますね~。
Chris: 怖いですよね。
Naomi: では、最後の表現は?
Natsuko: 「お仕着せ」
Chris: “imposed”
Naomi: なつこさん、この単語の語源を、実は、調べてくれたんですよね?
Natsuko: はい!お仕着せの真ん中の、「仕着」(しき)の漢字を見てください。
仕事の「仕」と着物の「着」ですよね。
Chris: じゃ、「仕事着」ということですか。Does that mean work clothe?
Natsuko: そう。実は、「主人や雇い主 “master or employer” が、使用人 “servants” に与えていた洋服」のことを言うんだそうです。
昔は、主人が使用人に1年に2回、その季節の洋服を与えるという習慣があったんですね。
Naomi: なるほどね~。だから、「おしきせ」は「自分の好みとは関係なく、ただ与えられたもの」という意味になったんですね。
Natsuko: そうみたいです。
Chris: So お仕着せ means something given regardless of your preference.
Naomi: 今回のダイアログでは、「お仕着せのツアー」
Chris: “imposed tour”
Naomi: なんていうフレーズが出てきていました。
Natsuko: そうですね。ちょっとその文章を読んでみます。「ハワイは、リピーターが多くて、お仕着せのツアーに満足しないお客さんが多いっていいますからね。」
Chris: “Hawaii has many repeat customers, and they say that there are many customers who are unsatisfied with the imposed tours.”
Naomi: 「お仕着せのツアー」というのは、この場合「旅行会社が一方的に決めたツアー」という意味なんですね。

Lesson focus

Naomi: ビジネスの場面では、自分の意見を言ったり、人の意見を求める事っていうのは絶対に大切なことですよね。このレッスンでは、そういう場面で役に立つ表現を勉強していきます。今回、紹介する表現は?
Natsuko: 「~というのはどうでしょうか」
Naomi: ダイアログの文章をお願いします。
Natsuko: 「考えたんですが、旅行プラン作成システムの地域を限定する...というのはどうでしょうか。」
Chris: "I thought about it, and... how about limiting the regions in the create-your-own-travel-plan system?"
Naomi: 「旅行プラン作成システムの地域を限定する」というのが、中田さんの意見ですよね。それに、「というのはどうでしょうか」を続けて、丁寧に自分の意見を言っているんです。
Chris: When you make a proposal formally, you can use the sentence structure, ~というのはどうでしょうか.
Naomi: 更に丁寧に言いたければ、「どうでしょうか」を「いかがでしょうか」に変えて、
Natsuko: 「~というのはいかがでしょうか」
Naomi: と言うこともできます。
Chris: カジュアルにしたければ、「というのはどう?」でもいいですよね?
Natsuko: おぉ、そうですね。でもカジュアルな会話なら、「という」を「っていう」にして、「地域を限定するっていうのはどう?」の方が自然かもしれません。
Naomi: うんうん、そうですね。じゃ、ちょっと整理しましょう。一番丁寧なのは?
Natsuko: [Sentence] +「というのはいかがでしょうか」
Naomi: 次に丁寧なのは?
Natsuko: [Sentence] +「というのはどうでしょうか」
Naomi: カジュアルに言いたければ、
Natsuko: [Sentence] +「っていうのはどう?」
Naomi: ダイアログには「たら」conditional を使った提案の仕方もありました。
Natsuko: あ、そうですね。部長がこんなふうに言っていました。「ILLトラベルが力を入れているハワイを提案してみたらどう?」
Chris: “Why not suggest the place ILL Travel is focused on, Hawaii.”
Naomi: はい。じゃ、ここで、当然リスナーの皆さんは、さっきの「っていうのはどう?」と、「たらどう?」の違いは?っていうふうに気になると思うんですね。これは、なつこさん、どうでしょうかね。
Natsuko: うーん。基本的には、同じじゃないですか。あの、英語にも色々な提案の方法があると思うんですが、それと同じで、日本語にも色々な提案の表現がありますよね~。
「提案してみるって言うのはどう?」「提案してみたらどう?」
・・・うーん。まぁ、同じと考えて問題ないと思いますよ。あの、少し、「たらどう?」の方が、自信がある感じがするかなぁ...?
Chris: 「たらどう」の方が強い感じですかね。
Natsuko: そうですね。でも、基本的には同じと考えてください。
Naomi: じゃ、このレッスンでは、とりあえず「ta-from of a verb + らどう?」は「カジュアルな提案表現」と覚えるというのはどうでしょうか。
Natsuko: あ、提案ですね?いいと思います。
Chris: 異議なしです。

Outro

Naomi: では、今回はこの辺で。
Natsuko:お疲れさまでした!
Chris: See you next time!

Kanji

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