INTRODUCTION |
Natsuko: なつこです。 |
Naomi: なおみです。 |
Anthony: Anthony here. Are you ready to buckle down and learn Japanese? |
Natsuko: このレッスンは中上級日本語講座第三シーズン第20課 |
Naomi: タイトルは |
Anthony:Are you ready to buckle down and learn Japanese? |
Naomi: 日本語にするとちょっと変ですけど、本気で日本語を勉強する準備はいい?とか、本腰を入れて日本語を勉強するつもりはある? とかですかね。 |
Natsuko: そう、それです。というわけで、今回は「腰」を使った表現がレッスンのテーマなんです。 |
Anthony: In this lesson, you'll learn some expressions using the word "koshi (腰)" meaning "hip" or "lower back." |
Naomi: 今回は誰と誰の会話でしょう。 |
Natsuko: モエさんとアイサさんの会話です。この二人は、小さいころから友達のようです。現在は多分、二人とも、二十五、六歳でしょうかね。友達同士なので、カジュアルな会話です。 |
Anthony: This conversation is between two friends, Moe and Aisa. It seems like they're long-time friends and now they are in their mid-twenties. Since they're friends, they are using informal Japanese. |
Natsuko: では早速聞いてみましょう。 |
Anthony: Let's listen to the conversation. |
DIALOGUE |
もえ:愛沙、あなた、最近、仕事ばっかりしてない? |
: 就職するとき、「仕事なんて、結婚するまでの腰掛けだ」って言っていたのに。 |
愛沙:入社当初は、そのつもりだったんだけど、この会社で腰を据えてがんばることにしたんだぁ。 |
もえ:なんで、また?何かあったの? |
愛沙:最初は、営業アシスタントをしていたんだけど、最近の人手不足で営業もさせられるようになったわけ。 |
: で、私、結構、営業向きだってことに気づいたんだよ。 |
もえ:それで、本腰を入れて働くことにしたってわけか。 |
愛沙:営業先でちょっと怒られると、腰が引けちゃう人って、案外多いのよね。でも、私は、全然平気。 |
: それに、腰が軽いほうだから、外回りも苦にならないし。 |
もえ:そうだねぇ。愛沙は、昔から気が強かったもんね。 |
: クラスの腰抜けの男子たちを、叱り飛ばしてたよね。 |
愛沙:そ・れ・に。うちの社長、結構、イケてるんだよね。 |
: 腰が低くて、気さくで、素敵なんだぁ・・・。それに、独身だしね! |
もえ:なんだ、それが一番の理由なんじゃないの?! |
Naomi: 次は英語が入ります。 |
もえ:愛沙、あなた、最近、仕事ばっかりしてない? |
: Aisa, haven’t you been working a lot lately? |
: 就職するとき、「仕事なんて、結婚するまでの腰掛けだ」って言っていたのに。 |
: I thought you said that, "A job is just to hold you over until you get married?" |
愛沙:入社当初は、そのつもりだったんだけど、この会社で腰を据えてがんばることにしたんだぁ。 |
: Well, that’s what I thought when I first entered the company. But I decided I’d really better put my back into the job. |
もえ:なんで、また?何かあったの? |
: Why is that? Did something happen? |
愛沙:最初は、営業アシスタントをしていたんだけど、最近の人手不足で営業もさせられるようになったわけ。 |
: At first, I was just a sales assistant, but recently they haven’t had enough people to go around and I’ve gotten to do a bit of sales myself. |
: で、私、結構、営業向きだってことに気づいたんだよ。 |
:It’s made me realize that I’m actually pretty good at it. |
もえ:それで、本腰を入れて働くことにしたってわけか。 |
: And that’s why you’ve decided to "put your back into it." |
愛沙:営業先でちょっと怒られると、腰が引けちゃう人って、案外多いのよね。でも、私は、全然平気。 |
: It's surprising how many people go all soft at the first sign of trouble with a client. But it doesn’t bother me a bit. |
: それに、腰が軽いほうだから、外回りも苦にならないし。 |
:And I’m light on my feet so I don’t mind at all being away from the office often. |
もえ:そうだねぇ。愛沙は、昔から気が強かったもんね。 |
: Yeah, you always have been strong willed. |
: クラスの腰抜けの男子たちを、叱り飛ばしてたよね。 |
:You did used to tell off the cowardly boys in the class. |
愛沙:そ・れ・に。うちの社長、結構、イケてるんだよね。 |
: And…the company president is pretty cool. |
: 腰が低くて、気さくで、素敵なんだぁ・・・。 |
:He’s very humble, good humored, and oh so dreamy… |
:それに、独身だしね! |
:and, he’s single! |
もえ:なんだ、それが一番の理由なんじゃないの?! |
: Oh what, so that’s the real reason is it?! |
POST CONVERSATION BANTER |
Naomi: 仕事なんて、結婚するまでの腰掛けだ |
Anthony: A job is just to hold you over until you get married |
Naomi: すごいフレーズですね。 |
Natsuko:最近、さすがにここまで割り切っている人って聞かないですよね。 |
Naomi: でも、アイサさんは、今は、仕事を楽しくしているみたいでよかったですね。 |
Natsuko: ま、仕事だけが理由じゃないみたいですけどね。社長のことが好きみたいですからね。 |
Anthony: ところで、この二人の女の子の名前は、ちょっと珍しいですよね。 |
Natsuko: そうですね。もえ と あいさ。 |
Naomi: 結構、変わった名前が流行っていますからね。2008年に生まれた赤ちゃんの名前では、男の子は「ひろと」「ゆうと」女の子は「ひな」「ゆな」あたりが人気だったらしいですよ。どうも傾向があって、2008年は「ゆ」の音が入る名前が、全体的に人気だったそうです。アンソニーさんはアメリカで人気のある名前なんてご存知ですか? |
Anthony:ジョンはやたら聞きますね。 |
Natsuko:特にその、時代によって変わるっていうことは、あんまりないんでしょうね。 |
Anthony:流行ったりする名前はありますけどね。アンソニーはあんまり流行らないですね。 |
Naomi:日本はね、時代によって全然名前の傾向が変わっちゃって、びっくりしますよね。リスナーの皆さんの国では、どんな名前が今人気ですか?人気の名前があれば、ぜひ教えてください。それでは、単語に入っていきましょう。 |
VOCAB AND PHRASE USAGE |
Anthony: Let's have a closer look at the usage for some of the words and phrases from this lesson. |
Naomi: 今回の会話の中では、会社の中でよく使われる言葉が出てきていましたね。まずそちらから確認していきましょう。最初の単語は |
Natsuko: 営業 |
Anthony: business, sales, a sales representative 次の単語をお願いします |
Natsuko: 外回り |
Anthony: outside work or visiting clients |
Natsuko: Construction work のように単に外で働くという意味ではないんです。これは普通は 営業sales representativeのことで、要するにお客さん会社に行って、契約をとってくる そういうお仕事をさしますね。 |
Naomi:外回りのお仕事ですね。 |
Anthony: (Translation 外回り usually refers to a job one visits clients' offices for negotiation or to get the contract.?) |
Natsuko: 外回りの仕事 とも言いますが、外回りの仕事の反対は、内勤の仕事。 |
Anthony: 内勤の仕事 means desk work, office work, in door work. |
Naomi: 内勤の仕事 について、ちょっと見ていきましょう。内勤の内は内側の内という漢字 勤は勤務の勤、勤めるとも読みますね。会社の内側で勤めるから、内勤。会社の外をぐるぐる回って、セールスするから外回りなのでしょうね。 |
Natsuko: でも、営業の人が全部外回りというわけではないですよね。もちろん、内勤の営業の人だって、当然いるわけです。 |
Naomi: 次の単語を見てみましょう。 |
Natsuko: 「気さく」 |
Anthony: open-hearted, frank, friendly |
Naomi: 気さくという言葉は、この場合、Friendly なんていうのが、この場合ぴったりくる訳だと思いますね。英語のFriendlyってどういう風に訳せばいいんだろう。。。とよく迷うことがあったのですが、うん、気さく Friendly、ぴったりくると思います。 |
Natsuko: もちろん、Contextによりますから、「絶対これでオッケー」ということはないですけれども、割と意味は近いと思います。気さくというのは、「さっぱりしていて、話しやすい」という意味です。 |
Lesson focus
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Naomi: では、文法に入っていきましょう。このレッスンのテーマは「腰」を使った、表現です。 |
Anthony: The focus of this lesson is expressions using the word "koshi (腰)" meaning "hip" or "lower back" ま、でも、日本語で言うヒップと英語で言うhipは、ちょっと違いますよね。 |
Natsuko:どういう風に違うんですか? |
Anthony:日本語ですと、お尻辺りを指しますよね。英語だとおしりはやっぱりbuttとかbacksideとか別の言葉がありますよね。ここはヒップとは言わないですね。ヒップはあくまでも、この横の部分だけ。 |
Natsuko:あ、体のサイドだけ。それは私も知りませんでした。 |
Naomi: 日本語で言う「腰」というと、lawer back から全部回り、お腹も含めて言いますね。 |
Natsuko:ぐるっと回りがそうですよね。 |
Naomi:この「腰」という漢字をちょっと見てみましょう。左側に月がありますよね。これは、「にくづき」といわれるもので、体に関する漢字に使われます。 |
Natsuko:確かに、胸や腹の漢字も左側は月ですよね。 |
Naomi:今度は右側を見てみましょう。この漢字は 要(かなめ)という意味なんですね。要というのは? |
Anthony: Vital pointとか, keystoneという意味ですね。 |
Naomi: つまり、腰というのは、体のとても大事な部分、体のとても大切な場所と考えられていたんです。ですから、腰には、「大切なところ」vital point とか「力」 strength or forceとか、姿勢 attitudeという意味もあるんだそうです。では、ダイアログに出てきた表現を確認しましょう。 |
Natsuko: 本腰を入れて働くことにした |
Anthony: You’ve decided to ‘put your back into it.’ |
Natsuko: 本当に力を入れて働くことにした。一生懸命働くことにした。という意味ですね。英語でもPut one's back into itって言うんですね。ちょっと似てますよね。 |
Anthony: 似ていますね。Hongoshi o ireru (本腰を入れる) means to "(buckle down and) set about doing something seriously" or "put one's back into something". Hongoshi (本腰) has the meaning of "genuine effort" and "earnestness". |
Naomi: では次の表現を見ていきましょう。 |
Natsuko: 腰が低い |
Naomi: 偉そうにしない、謙虚な態度という意味です。 |
Natsuko: いい意味で使われますね |
Naomi: そうですね。お辞儀をしたり、あるいはひざをつく kneel down したりすると、腰の位置っていうのはどうでしょうか?低くなりますよね。ですから、腰が低い。 って言うんだそうです。では、ダイアログの文章をお願いします。 |
Natsuko: 腰が低くて、気さくで、素敵なんだぁ。 |
Anthony: He’s very humble, good humored and oh so dreamy…. So, Koshi ga hikui (腰が低い) is a phrase that means "to be humble/modest" and "not act proud/stuck-up". |
Naomi: 本腰を入れるというのは、たまたま英語と表現は似ていましたが、英語には他にも腰、back, hip, lower backを使った表現はあるんですか? |
Anthony: そうですね、Turn your back on someone 見せる、背を向けるとか、Don’t butt in 口をはさまないで |
Natsuko:割り込むっていう感じですかね。 |
Anthony:お尻を突っ込まないでっていう、直訳すると。あとは、to throw your back out ぎっくり腰になる |
Natsuko:腰のところに力が入らなくなる感じですね。 |
Naomi: リスナーの皆さんの話している言葉、あるいは知っている言語には「腰」をつかった面白い表現がありますか? |
Natsuko: あったら、是非教えてください。 |
Outro
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Natsuko: それでは今日はこの辺で。 |
Naomi: じゃ、また。 |
Anthony: See you next time. |
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