INTRODUCTION |
Natsuko: こんにちは、なつこです。 |
Naomi: なおみです。 |
Anthony: Anthony here. You're Not Finished Until You Read This! |
Naomi: こののレッスンでは「完全に何かが終わった」という意味の、「きる」の使い方を勉強します。 |
Natsuko: 今日は、男の子と女の子の会話です。くだけた感じで話しているのでたぶん友達同士でしょうね。女の子が片思いの相手について話しています。 |
Anthony: In this lesson, you will learn how to say the action is completely finished using verb plus-きる.This conversation is between a girl and a boy. The girl is telling him about her unrequited love. Since they are speaking in informal Japanese. We assume that they are friends. |
Naomi: どんな片思いなのでしょうか。楽しみですね。 |
Natsuko: 早速聞いてみましょう。 |
DIALOGUE |
三郎:まり子ちゃん、片思いしているって言っていたよね? 好きな人ってどんな人? |
まり子:えっ?う~ん、実は、名前、知らないんだ一度会ったきりの人だから。 |
三郎:(一度会ったきりか…。さすが不思議ちゃん。ということは、まだ、俺にも可能性があるってことか?) |
: それって、どういうこと? |
まり子:絶対、笑わないでよ。。。 |
三郎:誓うよ。 |
まり子:実はね、高校生のとき、友達と山へハイキングに出かけたんだけど、友達とはぐれちゃって、遭難しそうになったことがあるの。 |
: 山奥だから、当然電話もつうじないでしょ。 |
: そのうち、飲み物は飲みきってしまうし、食べ物も食べきってしまって、本当に困りきっていたときに、突然、彼が、どこからか現れたのよ。 |
三郎:それで? |
まり子:彼は、無言のまま私の手を引いて、歩いていったの。 |
: 大きくて、あったかい手だったわ~。 |
: でも、気がついたら、私だけ、町はずれの道路で寝ていたの。 |
三郎:え?その彼は? |
まり子:もう、どこにもいなかった。 |
三郎:(な~んだ。疲れきってて、幻を見ただけじゃないか。) |
: それって、実は狸だったんじゃないの? |
まり子:え~~、ひどい、三郎くん! |
Natsuko:次は英語が入ります。 |
三郎:まり子ちゃん、片思いしているって言っていたよね? 好きな人ってどんな人? |
Anthony: Hey Mariko-chan, you said you had a case of unrequited love right? Who’s the lucky guy? |
まり子:えっ?う~ん、実は、名前、知らないんだぁ。 |
Anthony: Huh? Well… The truth is… I don’t know his name. |
: 1度会ったきりの人だから。 |
We actually only met once. |
三郎:(一度会ったきりか…。さすが不思議ちゃん。 |
Anthony: (Only met once… She really is an odd one. |
Anthony: Just, promise you won’t laugh… |
: ということは、まだ、俺にも可能性があるってことか?) |
But, could this mean that there’s still a chance for me?) |
Anthony: Oh, I swear it. |
: それって、どういうこと? |
Well, what do you mean by that? |
まり子:絶対、笑わないでよ。 |
: Just, promise you won’t laugh… |
三郎:誓うよ。 |
Anthony: Just, promise you won’t laugh… |
まり子:実はね、高校生のとき、友達と山へハイキングに出かけたんだけど、友達とはぐれちゃって、遭難しそうになったことがあるの。 |
: Well as a matter of fact, it all happened when I was in high school. I went hiking in the mountains once with some friends but we got separated and I got almost completely lost. |
: 山奥だから、当然電話もつうじないでしょ。 |
:I was high up in the mountains, so of course my phone didn’t work either. |
: そのうち、飲み物は飲みきってしまうし、食べ物も食べきってしまって、本当に困りきっていたときに、突然、彼が、どこからか現れたのよ。 |
:It wasn’t long before I drank all the liquids I had with me and had eaten all my food, and then I was really in trouble. But that’s when he appeared suddenly out of nowhere. |
三郎:それで? |
: So, what happened? |
まり子:彼は、無言のまま私の手を引いて、歩いていったの。 |
: Without a word, he took my hand and we began walking. He had such big, warm hands… But the next thing I knew, I was lying alone on a road at the edge of town. |
: 大きくて、あったかい手だったわ~。 |
: He had such big, warm hands… |
: でも、気がついたら、私だけ、町はずれの道路で寝ていたの。 |
But the next thing I knew, I was lying alone on a road at the edge of town. |
三郎:え?その彼は? |
: What? What happened to the guy? |
まり子:もう、どこにもいなかった。 |
: He was nowhere to be found. |
三郎:(な~んだ。疲れきってて、幻を見ただけじゃないか。) |
: (Oh, she just had a hallucination from the exhaustion.) |
: それって、実は狸だったんじゃないの? |
:Hey, do you think that guy was actually a magical raccoon dog? |
まり子:え~~、ひどい、三郎くん! |
: What?! Oh Saburo, you are so terrible! |
POST CONVERSATION BANTER |
Natsuko: この三郎君はまり子ちゃんの事が好きなんですね。「まだ、俺にも可能性があるってことか?」といっていましたからね。 |
Anthony: So it seems like Saburo likes Mariko since he was saying "It means there's still a chance for me..." |
Naomi: そうですね。でも、その前に、「さすが不思議ちゃん」 |
Anthony: "That's Mariko, a mysterious person " |
Naomi: っていってますけどね...この不思議ちゃん、不思議 mysterious にaffectionate suffix ちゃん がついていますが、この「不思議ちゃん」ってwikiにものっているんですよ。 |
Natsuko: なかなかおもしろい単語ですけれども、これは 周りの人からはなかなか理解できないようなことをしたり、いったり、する人のことですね。男の人を指すときは「不思議君」 といいます。 |
Naomi: おもしろいですよね。 |
Anthony: いや、まことに不思議な言葉です。 |
Natsuko: あの人、変わっているよね~ という意味なのですが、でも、そういう風に言ってしまうと |
直接的できついので、やわらかく 不思議ちゃん、不思議君 と呼ぶわけです。ただ、まあ、意味はかわりませんので、言われると傷つく人も多いですので、使い方には気をつけたほうがいいでしょうね。 |
Naomi:あなたって、不思議ちゃんね、不思議く君ね。っていわれたら、ちょっとグサッときますもんね。 |
Natsuko: あなたの言ってること意味分からない!って言われてるのと一緒ですからね。 |
Naomi: そうですよね。 |
Anthony: どっちかっていったら、あまり言われたくないんですけどね。 |
Natsuko: そうですね。では、単語を見ていきましょう。 |
VOCAB AND PHRASE USAGE |
Natsuko: 最初の単語は片思い |
Anthony: unrequited love, one-sided love |
Natsuko: なかなかロマンチックですね。片という字は片方one side の片 「思い」はthought ですが思いにはloveという意味もあります。 |
Naomi:あなたのことをおもっている、考えているというところから、loveと似ているんでしょうかね。 |
Natsuko:そう、古い日本語でもこの思いにはloveという意味がありますよね。かなり昔から、日本では思うこととloveと同じことなんだと思います。で、この逆の言葉は両方の両を使って、両思い。Anthony: mutual love この思いは別の漢字をつかうこともありますよね。 |
Naomi: ああ、ありますね。木を書いて目を書いて心を書く漢字ですね。 どちらも使いますが、そのほうがロマンチックですよね。 |
Anthony:それ、アンソニーのそうです。私の漢字の。安全に想う人と書くんです。 |
Naomi: 安全に想ってくれる人なんだ。 |
Natsuko: なかなか素敵ですね。 |
Naomi: 今日のダイアログに出てきているふつうの「思う」という字でも木、目、心でも両方とも使うんですが、このどちらかというと木、目、心のほうがロマンチックな感じがしますよね。 |
Natsuko:そうですね、この方がloveに近いニュアンスで使われますよね。あと、多分このレッスンを聞いているみなさんは大丈夫だと思いますが、「肩重い」ではありませんので。気をつけて下さいね。 |
Anthony:これ、大学の時に一緒に勉強していた人が、かならず「片思い」っていうと、右肩を落とす人がいたんですよね。 |
Naomi:ちょっとアクセント違いますよね。 |
Natsuko:そうですよね。っていうか、普通、肩重いって、肩がこっているようなときに言うのかな...。 |
Naomi: 肩重い 片想い |
Natsuko:でも、これ「片思い」ですから、ピッチアクセントが違いますね。 |
Naomi: 片思いが |
Anthony: onesided love,unrequited love |
Naomi: 肩重い |
Anthony:heavy shoulder |
Naomi: 次の単語は、遭難する |
Anthony: to be lost, to go missing |
Naomi: lost 、go missingと英語になっていますが、遭難は、もともと、危険な目にあう face a danger といういみなんですね。迷うto get lost という意味で使われていますが、山とか、海とか、危ない場所にしか使えません。迷ったら、死んでしまうような場所です。 |
Natuko: なるほど。確かに「東京で遭難した・・」・とは言わないですね。「東京で、迷った」とか「東京で迷子になった」ですもんね。「山で遭難した」、「海で遭難した」ですね。 |
Anthony: 宇宙で遭難した とか。 |
Natsuko: いえますね。あんまりいないですけどね。例文あるんですよね、なおみさん。 |
Naomi: はい・・・「遭難しそうなんです」 |
Anthony: I think I’m getting lost. そんな感じかな。 |
Natsuko:コメントはみなさん、ないですか。 |
Naomi:これは、一応ジョークなんですけど。 |
Natsuko:誰が考えたんだろう。 |
Naomi:ネットにおちてました。 |
Natsuko: 最後の単語は「狸」 |
Anthony: raccoon dog |
Naomi: 今日のダイアログは、「狸が不思議な力をもっている」という事を知らないとわからないですよね。 |
Natsuko: もちろん、今そう信じている人はいないのですが、昔は狸は不思議な力を持っている、そう信じられていたんですよね。 |
Anthony: In order to understand today's dialogue, you need to know that people in Japan used to believe that raccoon dog has some magical power. |
どんなことをしますか? |
Naomi: うーん、人に化けたり、人を騙したり、ま、たくさんいたずらをする。。。と言われていたらしいです。 |
Anthony: They transform, trick people, do a lot of mischief. |
Naomi:では、文法に入っていきましょう。 |
Lesson focus
|
Naomi: 今日の文法は「~きる」の使い方を勉強しましょう。完全に何かをし終えるという意味です。 |
Anthony: When kiru is used as an auxiliary verb along with a verb, it indicates "to finish doing something completely" or "something is in the state caused by preceding verb" |
例えば、 |
Natsuko: 飲みきる |
Naomi: 完全に、飲み終わりました。飲み終えました。という意味です。 |
Anthony: "to finish drink" |
Natsuko: 食べきる なら 完全に食べ終わりました という意味です。 |
Anthony: to clean your plate or "to eat everything up" |
Naomi: 疲れる to get tired を使って |
Natsuko:疲れきる |
Naomi: とても疲れた。完全に疲れた。という意味です。 |
Anthony: "to get completely tired" or "to be exhausted." |
Naomi: 形はもうわかりましたね。ますstemにきるをつけます。今日のダイアログには? |
Natsuko: 飲み物は飲みきってしまうし、食べ物も食べきってしまって、本当に困りきっていた |
Anthony: I finished the drink and food that I had with me, and I got in really serious trouble |
Naomi: 飲み物を全部飲んでしまった。食べ物も全部食べてしまった。本当に困っていた。といういみですね。 |
Natsuko: 今日のレッスンノートには「ーきり」という文法も紹介されていますね。簡単に言えば、何かをして、それからその後ずっとしていないといういみですね。 |
Natsuko: たとえば、おなかすいたぁ・・・。朝、パンを食べたきり、何も食べていない。 |
Anthony: I'm starving. I haven't eaten anything since that bread this morning. |
Natsuko: きる と きり 音は似ていますが、意味は違います。 |
Outro
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Naomi: それではまた。 |
Anthony: See you next time! |
Natsuko: それじゃ、またね。 |
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