INTRODUCTION |
なつこ:こんにちは、なつこです。 |
なおみ:なおみです。 |
ピーター:Peter here. Critical Japanese phrases part 1, using “in spite of”. |
なおみ:今日は詐欺のお話のようです。 |
なつこ:え? |
なおみ:詐欺というのは、ピーターさん、英語で? |
ピーター:Fraud. |
なおみ:今実は日本でとても大きな話題になっている詐欺についての会話なんですね。 |
なつこ:あー、この詐欺は主にお年寄りをターゲットにした詐欺なんですよね。なので、今日の会話では、おじいさんとおばあさんがチラシを見ながら話をしています。 |
ピーター:So, the conversation is between an old man and an old woman. They're reading a flyer and talking about money fraud scams in Japan which is one of the biggest social problems today. |
なおみ:今日の文法は「〜にもかかわらず」。 |
ピーター:In spite of. |
なおみ:では早速会話を聞いてください。 |
DIALOGUE |
なおみ:このダイアローグって「振り込め詐欺」というのと「オレオレ詐欺」というものについて知らないとちょっとわかりにくいですよね。 |
なつこ:じゃあ説明しましょう。まず「オレオレ詐欺」ですが、変な名前ですよね、これは電話をかけて、電話に出た人に「オレ、オレ」とか「わたし、わたし」っていうふうに言うんですね。 |
なおみ:「オレ」っていうのは男の人が言う「わたし」ですよね。 |
なつこ:そうすると、電話に出た人は「あ、家族かな」っていうふうに誤解してしまうんです。そこで「今交通事故にあってお金が必要なの、助けて」とか「私が今から口座番号を言うから、そこにお金を今すぐ振り込んで」と言って騙してお金を取るというという手口なんですね。 |
ピーター:So, the phone call starts with the phrase,オレオレ,which means “it's me, it's me”. The person who answers the phone thinks that the person calling is a family member, such as a grandson or a son, right? So, the caller says “I got involved in an accident and need money now, so please transfer the money to this account”. |
なおみ:で、今は「オレオレ」だけじゃなくて色んなものが出てきてるので、そういうのをまとめて「振り込め詐欺」というふうに呼ばれてるんですね。 |
ピーター:So, this scam evolved. In the past, it was オレオレ. Recently it's not just オレオレtelephone calls related to accidents or trouble. But it kind of evolved to include many more things, such as pension plans, which is a big problem in Japan. |
なおみ:今日のダイアローグの中には「最近は『お金を返します』とか言ってATMに行かせてお金を振り込ませる」っていうフレーズが出てきていましたが、これもちょっと説明が必要かもしれないですね。例えばどんな電話なんでしょう? |
なつこ:「もしもし、こちら税務署ですが、税金を払い過ぎてるようですよ。お金を返しますから、近くのATMに携帯電話を持って今すぐ行ってください」。 |
なおみ:すごい、なつこさん、上手。 |
なつこ:やったことあるみたいですね。まるで。 |
なおみ:経験者? |
なつこ:疑わないでください。大丈夫です。 |
ピーター:The telephone call :”It's the tax office. We recently found that you'd paid too much taxes. So, in order to get the money refund, go to the ATM with your cellphone.” |
なおみ:お年寄りの方っていうのは、だいたいATMの使い方が苦手な人が多いので、携帯で言われるようにATMを操作しているうちに、お金を逆に犯人の口座に振り込んでしまうんですね。 |
なつこ:なんだか、そんなことで騙されるのかしら、って思うんですけど、すごく巧妙みたいですね。 |
ピーター:Since some elderly people are not familiar with ATMs, they follow the instructions of the crocks, the criminal. And they end up transferring money to the criminal. |
なつこ:それでは今日のボキャブラリーとフレーズを見ていきましょう。 |
VOCABULARY |
なつこ:最初は「振り込む」。これは銀行の口座にお金を入れること。 |
ピーター:To transfer money to a bank account. To pay money into someone's account. |
なつこ:これは動詞=verbです。で、ますformは「振り込みます」ですね。Masu-stemというのは名詞になるんですよね。だから「振り込み」というのは「bank transfer」という意味のnounです。それから「振り込む」の動詞の命令形は「振り込め」です。なので今日の会話のトピック「振り込め詐欺」の「振り込め」は、命令形なんですね。 |
ピーター:Money transfer scams. |
なおみ:命令形っていうのは、ピーターさん、これはimperative form? |
ピーター:そうですね。 |
なおみ:次の単語は「詐欺」。 |
ピーター:Fraud. |
なおみ:「詐欺」というのは「騙す」ということですね。「振り込め詐欺」というのは「お金を振り込んでください」、「お金を振り込め」と言われるから「振り込め」詐欺なんですね。今日のダイアローグでは、おじいさんとおばあさんがチラシを見てました。チラシの文章を一つ見てみましょう。 |
なつこ:「様々な対策にもかかわらず、今年の被害数は前年同期と比べて約1.5倍と急増しています」。 |
ピーター:Although many prevention plans exist, the number of cases this year is 1.5 times higher compared with last year. |
なおみ:まず単語をチェックしましょう。まず「様々」。これは「色々」。 |
ピーター:Various. |
なおみ:という意味ですね。「対策」というのは? |
ピーター:Countermeasure, action. |
なおみ:ですから「様々な対策にもかかわらず」。 |
ピーター:In spite of various countermeasures. |
なおみ:この「にもかかわらず」は今日の文法ポイントなので後で詳しく説明しますね。 |
なつこ:「被害数」。これは「被害」=「damage」と「すう」、これは「数」=「number」の意味なんですね。だから「number of damage cases」。で、「前年同期」。これはピーターさん? |
ピーター:The same period last year. |
なつこ:これ、「前年」というのが「前の年」=「last year」のことで「同期」というのは「同じ時期」=「same period」のことです。ですから、「前年同期」というのは「前の年の同じ時期」という意味なんですね。 |
なおみ:とてもフォーマルな言い方ですよね。 |
なつこ:そうですね。ビジネスとかfinancial dateとかで出てきますよね。 |
ピーター:White paperにもよく出てきます。 |
なつこ:出てきますね。オフィシャルな感じの言葉ですよね。 |
なおみ:はい。 |
なつこ:「比べて」というのは「compared with」。で「急増する」。これも漢字の通り「急に増える」という意味ですね。To increase rapidly。 |
なおみ:じゃあ、さっきの文章を簡単に言うとどうなるんでしょう? |
なつこ:「色々な対策をしています。でも、今年の振り込め詐欺の数は去年と比べて1.5倍に増えてます」という意味ですね。 |
なおみ:では次に文法に入っていきたいと思います。 |
GRAMMAR |
なおみ:今日の文法は「〜にもかかわらず」。 |
ピーター:Although or in spite of. So, today's grammar point is? |
なおみ:「にもかかわらず」。 |
ピーター:Which means although or in spite of. It works with distinctive, subordinate conjunction. なつこさん、例文をお願いします。 |
なつこ:「強い雨にもかかわらずコンサートにはたくさんのファンが来た。」 |
ピーター: In spite of the heavy rain, a lot of fans came to the concert. |
なおみ:「強い雨」。「雨」というのは「rain」ですから、名詞=nounですね。名詞=nounの後ろには「にもかかわらず」がつきます。次にna-adjectiveを見ていきましょう。実はちょっと難しいんですね。 |
なつこ:そうですね。 |
なおみ:Na-adjectiveの後ろには「なの」を入れて「なのにもかかわらず」となります。例えば「得意」=「good at」、これはna-adjectiveですね。ですから。 |
なつこ:「得意なのにもかかわらず」。例えば「彼は勉強が得意なのにもかかわらず、勉強するのが嫌いだ」。 |
ピーター;He hates studying, although he's good at it. |
なおみ:じゃあ「綺麗」=「beautiful」ならどうでしょう? |
なつこ:「綺麗なのにもかかわらず」。 |
なおみ:「静か」。 |
なつこ:「静かなのにもかかわらず」。 |
なおみ:Na-adjectiveの時には「なのにもかかわらず」。「なの」を忘れずに入れてください。次は動詞です。動詞と形容詞のi-adjectiveですが、i-adjectiveも動詞もインフォーマルな形になります。ですから、「ます」や「です」は使えないということですよね。じゃあ例文をお願いします。 |
なつこ:「雨がひどいにもかかわらず、コンサートにはたくさんのファンが来た」。 |
なおみ:「ひどい」はi-adjectiveですよね。ですからそのまま「にもかかわらず」がつきます。動詞の例文をお願いします。 |
なつこ:「雨が強く降ったにもかかわらず、コンサートにはたくさんのファンが来た」。 |
なおみ:「降った」は「降る」=「to fall」のplain pastですね。 |
なつこ:過去形の場合には、だからplain pastを使うんですよね。 |
なおみ:はい。 |
なつこ:この「にもかかわらず」というexpressionは、書き言葉や、あとフォーマルなシーンでよく使われますね。カジュアルな会話では「のに」を使うことが多いと思います。 |
なおみ:あ、そうですね。 |
なつこ:だから先ほどの「雨が強く降ったにもかかわらず、コンサートにはたくさんのファンが来た」という例文は、カジュアルに言って「雨が強く降ったのに、コンサートにはたくさんのファンが来た」というふうに言っても同じことなんですね。 |
Outro
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なつこ:それでは今回はこの辺で。 |
なおみ:じゃあまた。 |
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