INTRODUCTION |
なつこ:こんにちは、なつこです。 |
なおみ:なおみです。 |
ピーター:Peter here. Finding a job in Japan 3, saying all the right things to get a job. |
なおみ:アルバイトの面接、job interviewの三回目のレッスンですよね。 |
なつこ:あ、そうでしたね。すごく丁寧な言葉遣いで話してましたよね。 |
なおみ:はい。前回までのお話を簡単に教えてください。 |
なつこ:はい。新聞の広告で英語の家庭教師のアルバイトを見つけたリチャードさんは、前回のレッスンで面接の約束、appointをして、で、実際にそのお家に面接に行ったところまででしたね。 |
なおみ:はい。たしか佐藤さんっていうお宅でしたよね。 |
なつこ:会社かと思ったら個人だったんですよね。 |
なおみ:うん。 |
なつこ:今日のレッスンではリチャードさんが実際にアルバイトの面接を受けるようですよ。 |
なおみ:うまくいくといいですね。 |
ピーター:So, in the previous lesson, Richard was applying for a position of an English tutor for son of Sato's. In this lesson, he'll be interviewed for the job. |
なおみ:今日の文法は「〜した次第です」。 |
ピーター:Today's grammar point is... |
なおみ:した次第。 |
ピーター:Which is roughly translated as “that's how it happened”. |
なおみ:では聞いてください。 |
DIALOGUE |
なおみ:まあそれにしてもよくしゃべるお母さんですよね。 |
なつこ:ふー、って感じでしたね。 |
なおみ:でもどうでしょうね、小さい頃からのバイリンガル教育。 |
なつこ:うーん。 |
なおみ:私は生まれも育ちも日本なので、バイリンガル教育っていうのには縁がなかったんですけど、なつこさん、海外で育ったんですよね? |
なつこ:うーん、でももう小学校にはいってましたし、うちは両親とも日本人で、家では日本語ですし。私、逆にだから英語をあんまり覚えなかったような気がします。 |
なおみ:へー。なつこさんの場合はお家では日本語で、外では英語の生活? |
なつこ:そうですね。だから英語をあまりしゃべれなかったので、学校でなかなか友達とかできなかったですよね。 |
ピーター:え、ほんとうですか? |
なつこ:だって最初六歳とかで行っても、英語しゃべれないじゃないですか。 |
ピーター:あーそうですね。 |
なつこ:だから難しいですよね。あのー、人によって向き不向きがあると思うんですよね。 |
なおみ:うまくね、バイリンガル教育って成功すれば二つの言語がとっても上手になるんですけれども、失敗すると両方とも、なんていうんですか、中途半端で、日本語もあんまり得意じゃないし、英語も得意じゃないっていう人になっちゃたりすると、また、それも大変ですよね。 |
なつこ:そうですね。私の友達でも、コンプレックスになっちゃってる人いますから。あのー、逆に自分の日本語は変なんじゃないか、とか。日本人なのに。それとか、まあもちろん、その日本人なのになんで英語をしゃべらなきゃいけないんだろう、とか。そういう、こう、すごく自分の中で納得がいかないと、難しいものがあると思います。 |
なおみ:なるほど。佐藤さんの息子のバイリンガル教育、成功するといいですけどね。 |
なつこ:そうですね。頑張って欲しいですね。 |
なおみ:では今日の単語を見ていきましょう。 |
VOCABULARY |
なおみ:今日はたくさん「性格」=「personality」を表す言葉というのが出てきたので、まず性格を表す言葉から紹介していきたいと思います。 |
なつこ:はい。 |
なおみ:じゃあお願いできますか。 |
なつこ:内気。 |
ピーター:Shy, bashful. |
なつこ:引っ込み思案。 |
ピーター:Introverted. |
なつこ:これはほとんど同じ意味の単語なんですよね。 |
なおみ:そうですね。 |
なつこ:まず「内気」というのは、最初の漢字、「内」が「inner」、で「気」というのが「spirit」とか「mind」とか、あと「nature」なんていう意味もありますね。内側を向いている、気持ち、このspiritがinside yourselfという感じなんですね。だからあまり喋らないとか、ちょっとこう気が弱いとか。そういう人のことを言います。「引っ込み思案」というのはこれは二つの言葉からできていて、まず「引っ込む」がwithdraw。で、「思案」というのは「thought」とか「consideration」という意味なんですね。だからこれもやっぱりすごくこうtaking a backというようなニュアンスですよね。 |
なおみ:目立ったりすることが嫌いな感じでしょうかね。 |
なつこ:そうですね。だから、自分の思っていることを外に向かって表現することがちょっと苦手という、そういうタイプの人のことですね。 |
ピーター:So, you don't like to or you're not good at speaking to people. |
なつこ:そうですね。 |
なおみ:今の二つの単語とはちょっと逆の意味の言葉も出てきてました。一つ目は「積極的」。 |
ピーター:Active. |
なおみ:それから「社交的」。 |
ピーター:Sociable. |
なおみ:積極的な人、というと、受け身=passiveではなくて、自分からどんどん行動していくような人ですよね。 |
なつこ:そうですね。 |
なおみ:授業中なんかはこう、質問を自分からどんどんしたり、意見をみんなの前で言ったりしますよね。 |
なつこ:そうですね。あと、あのー、初対面の人なんかにもすぐ話しかけたりとか、そういう性格の人もいますよね。 |
なおみ:それに対して、社交的。「社」というのは「social」、「交」が「interact」、人と話すことが好き、という人を「社交的な人」というふうに言うんですけど、これ社交的と積極的、というのはちょっと意味が違いますよね。 |
なつこ:そうですよね。 |
なおみ:例えば私は社交的ですけど、こう、積極的ではないんですよね。 |
なつこ:なるほど。なんかその辺はどう違うのかっていうのが難しいですけどね。積極的っていうのは、だから、こう、自分から動くという感じですね。 |
なおみ:社交的っていうのはpassiveであっても、自分からであってもどちらでもいいわけですしね。 |
なつこ:そうですね。 |
ピーター:なおみ先生、ちょっといいですか? |
なおみ:はいはい。 |
ピーター:積極的と社交的の違いがまだよくわからないんですが。 |
なおみ:社交的っていうのは、まあ英語のsociableと一緒だと思うんですけど、積極的っていうのはactiveという意味以外にも、ちょっとaggressiveという時にも使ったりしますよね。 |
なつこ:そうですね。特に日本では、自分の意見を最初に言うことが少ないので、まあカルチャーとしてね、だからどんどん自分の方からexpressする人っていうのは、時々ちょっとpushyな感じに取られてしまうことがあって。 |
なおみ:そうですね。 |
なつこ:だけどあんまりそういう人のことを悪く言いたくないから、「すごく積極的ですよね」なんて言ったりしますよね。 |
なおみ:言いますね。言いますね。 |
ピーター:なるほど。 |
なつこ:社交的っていうのは、あの、人と一緒にいることが好き、そういうくらいの意味なので、これはもっとニュートラルな感じの言葉ですよね。 |
なおみ:あ、そうですね。 |
なつこ:では次の表現ですね。 |
なおみ:はい。 |
なつこ:「なかなか〜ない」。 |
ピーター:Not easily. |
なつこ:これは例文を見た方が早いですかね。例えば「今日のテストはなかなか難しかった」。 |
ピーター:Today's exam was more difficult than I'd expected. |
なおみ:Affirmative sentence=肯定文で使われると、more than expectedっていうような意味になりますね。 |
なつこ:そうですね。 |
なおみ:でも、こんな場合はどうでしょう。「一級のテストはなかなか合格できない」。 |
ピーター:You can't easily pass the first grade. |
なつこ:この場合は最初の説明の通り、not easilyという意味になりますね。 |
なおみ:はい。では今日の会話に出てきたフレーズをお願いできますか。 |
なつこ:「なかなか英語の環境に慣れない」。 |
ピーター:It's not easy for him to get used to the English environment. |
なつこ:これは「環境」が「environment」ですから、「英語の環境」だと「English environment」になります。 |
なおみ:「慣れる」という言葉も出てきましたね。 |
なつこ:そうですね。これがget used toという意味なので「英語の環境に慣れる」=「to get used to English environment」。 |
なおみ:それがさらに「慣れない」というnegative、否定になっていますよね。 |
なつこ:そうですね。だから、「英語の環境に慣れない」というのは「not getting used to English environment」。 |
なおみ:Easily. |
なつこ:だからこれに「なかなか」がつくと、「なかなか英語の環境に慣れない」。 |
ピーター: Not easily get used to English speaking environment. |
なつこ:という意味になりますね。 |
なおこ:はい。 |
なつこ:じゃあ今、ずっと紹介してきた単語とフレーズが使われている文章を一気に見てしまいましょう。 |
なつこ:そうですね。今日の会話に出てきたこの文章です。「すごく内気で引っ込み思案で、なかなか英語の環境に慣れないんですよ。私はこんなに積極的で社交的なのに、誰に似たのか」。 |
ピーター:My son is extremely shy and introverted, even though I'm active and social person. I wonder who my son inherited that personality from. |
なおみ:これは「息子は」というsubjectが抜かれていますよね。 |
なつこ:そうですね。これ元々は「私の息子はすごく内気で引っ込み思案で」というふうに続くんですけどね。 |
ピーター:So, subject and topic marking particle are omitted. They can be referred from the context and implied in the mother's sentence. |
なおみ:で、二つ目の文章は「私は」で始まっています。 |
なつこ:そうですね。 |
なおみ:「私はこんなに」、「こんなに」というのが「like this」とか「this much」ということですね。「私はこんなに積極的で社交的なのに」。 |
ピーター:Even though I'm such an active and sociable person. |
なおみ:「誰に似たのか」。「誰に」っていうのは「to whom」、「似た」というのが「resemble」とか「inherited」という感じでしょうかね。 |
なつこ:そうですね。 |
なおみ:「のか」っていうのは、まあクエッションですから。 |
ピーター:I wonder who he got from. |
GRAMMAR |
なおみ:今日の文法は「〜した次第だ」。 |
なつこ:これは普通あまり日常会話では出てこないですね。 |
なおみ:そうですね。丁寧な場面で、理由を説明する時に使います。例えば「電車に乗り遅れました」。「I missed the train」。だから=therefore「歩いて帰りました」=「I walked home」。これを丁寧に言いたければ。 |
なつこ:電車に乗り遅れて歩いて帰った次第です。 |
なおみ:ちょっと簡単すぎる例文だったので、もう少し難しいものも見てみましょう。 |
なつこ:じゃあ会話に出てきた文章を取り上げましょうね。 |
なおみ:はい。 |
なつこ:「遅れを取り戻したいと思いまして、家庭教師を募集した次第なんですよ」。 |
ピーター:I wanted to make up for a delay. And that's why I found a tutor for him. |
なおみ:「遅れを取り戻したいと思いました、だから家庭教師を募集したんです」と言っても同じことです。 |
なつこ:そうですね。 |
ピーター:So, today's grammar point is… |
なおみ:「〜した次第だ」。 |
ピーター:Which is kind of set phrase you can use when explaining about the background or progressive of something. 次第 is a noun which means “what's happening” or “how it's happening”. And, in today's example, at first she explained the reason why she found a tutor for her son and she said that's why she did that. So, it's an expression you use to explain about the reason or background or something, you explain the reason first, and then you say that's why you did that. |
なおみ:「した次第だ」。ではみなさん宿題です。「私は日本語が話せるようになりたいです。だからJapanese Pod 101を毎日聞いています」を、これを「〜て」「〜次第です」の文章にしてみましょう。 |
なつこ:おー、頑張ってくださいね。今日のPDFには性格personalityを表す言葉をたくさん紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。 |
なおみ:そうですね。 |
なつこ:自分がどんな性格なのか日本語で説明できるといいですよね。 |
Outro
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なおみ:そうですね。ではコメントをお待ちしております。 |
なつこ:それではまた。 |
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