Intermediate Lesson #72 |
INTRODUCTION |
Shakespeare Takahashi: ハーイ、Sakuraさん。Shakespeare Takahashiでございます。実は今度の日曜日、私とお台場にデートに出かけてもらえませんか~? |
Sakura: あー、あのー、私の仲良しのわんわんが死んでしまいまして、お通夜に行かなくちゃいけないんです。ごめんなさい。 |
Natsuko: こんにちは、Natsukoです。 |
Naomi: Naomiです。 |
Peter: Peter here. |
Natsuko: 今日の中級レッスンは、またAgnesさんの日記に戻ります。Agnesさん、お仕事が今たいへんな時期だったんですよね。 |
Naomi: そうみたいですね。 |
Natsuko: ずいぶん遅くまで仕事をしたりしてましたよね。 |
Naomi: うん。残業が続いたりしてるんでしょうかね。 |
Naomi: リスナーのみなさんも、こういう経験あるのかもしれませんけれども、確か今日がAgnesさんのだいじなプレゼンの日なんですよね。 |
Naomi: あー、プレゼンていうのは、プレゼンテーションですか? |
Natsuko: そうですね。仕事のプレゼンテーションの時には、よくカタカナで「プレゼン」という言い方をするんですけれども、遅くまでやってたGoriさんの仕事のプレゼンなんですよ。 |
Naomi: あー。 |
Natsuko: Agnesさんの仕事がうまくいくといいですね。 |
Peter: So it’s the big day of Agnes’s presentation. Let’s find out what happens. |
Natsuko: では、さっそく聞いてみましょう。 |
DIALOGUE |
(目覚ましの音が鳴る) |
村上アグネス: うーん...あ、もう朝?昨日も終電まで残業してたから、眠い...あと少しだけ寝よう...。 |
アグネス: しまった!もうこんな時間!うっかり二度寝しちゃったよー。今日は朝からプレゼンだから、少し早く会社に行って準備しようと思ったのに、これじゃギリギリだわ。朝ごはんを食べている場合じゃないわね。 |
(駅の音) |
アナウンス: お客様にお知らせします。先ほど人身事故が発生いたしました関係で、ただいま全線で運転を見合わせております。 |
アグネス: ええーっ!人身事故!いつ動くのかしら? |
アグネス: あ、駅員さん、すみません。運転再開まで、どれくらいかかりそうですか? |
駅員: 申し訳ございません、ただいま再開のめどが立っておりません。 |
アグネス: そんなあ!私、今日だけは遅刻できないのに...。 |
駅員: バスで別の路線の駅に向かっていただけないでしょうか。 |
アグネス: そんな遠回りしている場合じゃないのよー。仕方がないわ、タクシーで行こう。 |
アグネス: うわあ、タクシー乗り場も長蛇の列!これじゃ間に合わない。あ、そうだ、会社に電話しなきゃ。 |
野村: はい、デザインオフィスJでございます。 |
アグネス: もしもし、村上アグネスです。実は、人身事故で電車が止まってしまって、会社に遅れそうなんです。 |
野村: ええっ!だって今日、10時からプレゼンだろ? |
アグネス: そうなんです、野村さん、どうしましょう! |
野村: そうだな、こうしている場合じゃないな。すぐ社長に相談するから、アグネスさんはなるべく早く会社に来てね。また連絡するよ! |
Natsuko: 次は英語が入ります。 |
村上アグネス: うーん...あ、もう朝?昨日も終電まで残業してたから、眠い...あと少しだけ寝よう...。 |
Uh what? It’s morning already. I was working until the last train again last night. I am so tired. I think I will get a little bit more sleep. |
アグネス: しまった!もうこんな時間!うっかり二度寝しちゃったよー。今日は朝からプレゼンだから、少し早く会社に行って準備しようと思ったのに、これじゃギリギリだわ。朝ごはんを食べている場合じゃないわね。 |
Oh no! It’s already this late. I fell asleep again after waking up. I have a presentation in the morning today. So I wanted to get to the office early to prepare but now I barely have enough time. This is no time to be eating breakfast. |
アナウンス: お客様にお知らせします。先ほど人身事故が発生いたしました関係で、ただいま全線で運転を見合わせております。 |
Attention please! Due to an accident involving injuries, all trains on this line have been stopped. |
アグネス: ええーっ!人身事故!いつ動くのかしら? |
アグネス: あ、駅員さん、すみません。運転再開まで、どれくらいかかりそうですか? |
What? An accident. I wonder when the trains are going to resume. Umm, sir, excuse me, how long will it take until the trains start moving again? |
駅員: 申し訳ございません、ただいま再開のめどが立っておりません。 |
I am sorry ma’am. We currently have no idea when the trains will resume. |
アグネス: そんなあ!私、今日だけは遅刻できないのに...。 |
But that can’t be. I really can’t be late today. |
駅員: バスで別の路線の駅に向かっていただけないでしょうか。 |
Could you take a bus to a different train line? |
アグネス: そんな遠回りしている場合じゃないのよー。仕方がないわ、タクシーで行こう。 |
This isn’t a time to be taking around about route. I have no choice. I will take a taxi. |
アグネス: うわあ、タクシー乗り場も長蛇の列!これじゃ間に合わない。あ、そうだ、会社に電話しなきゃ。 |
Wow! There is a long line at the taxi stand. I won’t make it. Oh I should call the office. |
野村: はい、デザインオフィスJでございます。 |
Hello, this is Design Office J. |
アグネス: もしもし、村上アグネスです。実は、人身事故で電車が止まってしまって、会社に遅れそうなんです。 |
Hello, this is Agnes Murakami. I am about to be late for work due to an accident that stopped the trains from running. |
野村: ええっ!だって今日、10時からプレゼンだろ? |
What? But you have a presentation at 10 o’clock today. Don’t you? |
アグネス: そうなんです、野村さん、どうしましょう! |
Yes I do. What should I do Mr. Nomura? |
野村: そうだな、こうしている場合じゃないな。すぐ社長に相談するから、アグネスさんはなるべく早く会社に来てね。また連絡するよ! |
Hah! This is no time to be talking. I will talk to the president right away. So you try to get here as soon as possible. I will call you again. |
POST CONVERSATION BANTER |
Natsuko: Naomiさん、今日の会話どう思いましたか? |
Naomi: 人身事故。これ、東京で電車に乗ると、よく聞きますよね。 |
Natsuko: よくあるんですよね。 |
Naomi: うーん。特にね、朝。 |
Natsuko: そうそう。だいじな用がある時に限って。 |
Naomi: そうなんですよね。 |
Natsuko: 電車止まっちゃったりしてね。 |
Naomi: 急いでるのに。 |
Natsuko: 今日のAgnesさんみたいな状況になってしまうんですよね。 |
Peter: 特に中央線ですね。 |
Natsuko: 常磐線も多いって聞きましたよ。 |
Naomi: 多いです。 |
Peter: 常磐線ですか? |
Natsuko: うん、Peterの好きな茨城に行く電車ね。とにかく東京では、よく起きます。Train Accidentなわけですけれども。そうすると、Lineがstopしちゃったりして、特にCommutingの時間だったりすると、たいへんなことになるわけですね。 |
Peter: Natsukoさん、人身事故って自殺ですか? |
Natsuko: いろんなケースがあるんですけれども、Fatal Accidentと、Injuryと、両方含みます。 |
Peter: So anything from an injury up? |
Natsuko: Yes so anything a person is involved. |
Peter: なるほど。なんか自殺のイメージが強いです。 |
Natsuko: そうなんですよね。そういうケースが多いと思いますけれども、けがだけの場合とかも含むので、必ずしも自殺だけではないですね。 |
Naomi: 本当の事故のときもありますよね。ただ、ドアにはさまって、ころんで、とか |
Natsuko: そうですね。 |
Naomi: なので、いつも自殺というわけではないと思います。 |
Peter: はい、ありがとうございます。 |
VOCAB AND PHRASE USAGE |
Natsuko: それでは、Agnesさん、たいへんなことになってますけれども、今日のVocabularyとPhraseを見ていきましょう。最初のキーワードは、にどね |
Peter: Fall back to sleep. |
Natsuko: これ、目が覚めたのにまたもう1度寝てしまうことですね。よくやるんですけどね。 |
Naomi: 私もよくします。 |
Peter: あー、Natsukoさん、三度寝とか四度寝とかありますか。 |
Natsuko: 休みの日はね。ありますね。 |
Peter: Fall back to sleep fourth time, fifth time, sixth time. |
Natsuko: そう、日曜日ならできるんだけどね。これは、今Peterが、いいポイントを言ったんですけれども、「二度」というのがTwiceという意味で、「寝」がSleepの意味なので、普通の人はね、二度目で起きるんですけれども、三度も四度も寝なおしてしまう人は、たとえば三度寝とか四度寝、なんていう言い方もするかもしれません。次のキーワードは、じんしんじこ |
Peter: Accident causing injury or death. |
Natsuko: これは先ほども説明しましたけれども、 Injury or fatal accident 両方とも含むわけです。 それはなぜかというと、この漢字を見るとわかるんですけれども、「人身」というのが、Human Bodyのことなんですね。で、次の漢字「事故」というのが、Accidentのことですから、accident involving human body という意味ですね。誰かが、けがをしたり、あるいは、ほんとに亡くなってしまったりするような事故のことを言います。次のキーワードは、はっせい |
Peter: Occurrence, outset, generation. |
Natsuko: これは「する」を付けて、「発生する」でTo occurになります。この言葉は、事故の他にも使いますよね。たとえば、台風なんかによく使うと思うんですけれども、Naomiさん、例文をひとつお願いしてもいいですか? |
Naomi: フィリピンで台風が発生した。 |
Peter: A typhoon formed near the Philippines. |
Natsuko: 次のキーワードは、ふたつ続けますけれども、ぜんせん |
Peter: Entire line. |
Natsuko: みあわせる |
Peter: Postponed, suspend, stop temporarily. |
Natsuko: このふたつの言葉が使われたPhrase, 全線で運転を見合わせる、これは The train is currently stopped for the entire line.という意味ですね。これ、事故があったときなんかに、駅のアナウンスでよく流れるPhraseなんですよね。 |
Naomi: 具体的に、~~線で運転を見合わせております、とか。 |
Natsuko: そういう言い方もありますね。 |
Naomi: ありますよね。あと、全線で運転を見合わせています、よく聞きますね。 |
Natsuko: そうなんです。Set Phraseとして覚えておくと、医院じゃないかと思います。駅のアナウンスは聞こえにくいことが多いと思いますけれども、このPhraseを覚えておくと、あ、そういうことなんだ、っていうふうにすぐ気がつくと思うので、Usefulかもしれませんね。 |
Naomi: 駅の掲示板で出たりしますよね。 |
Natsuko: あ、そうですね。Signが出たりしますから、 |
Naomi: 漢字をね、覚えておくといいと思います。 |
Peter: アナウンスから聞き取るのは難しくて、他の人の動きを見てから判断します。 |
Natsuko: うん、確かにそれもいいかもしれないですね。他にも、全線Entire lineじゃなくて、たとえば、新宿と中野の間で運転を見合わせています。The train is currently stopped between Shinjuku and Nakano. というような言い方もあります。日本で電車に乗る時には、気を付けて下さい。次のキーワードは、さいかい |
Peter: Recommencement, restart. |
Natsuko: これは漢字を見るとおもしろいんですけれども、「再」というのがAgainという意味で、「開」はこれはOpenていう意味なんですね。Reopen、まぁ、あの、Restartという感じですよね。これも「する」を付けて、再開する、という動詞になります。「再開」の前に言葉を付けて、何かがStart againという言葉にも使えます。たとえば、今日の会話だと、運転再開 Start operating again、あるいはお店なんかだと、営業再開なんていう言い方もありますよね。 Start the business again. 次のキーワードは、めどがたたない |
Peter: Have no clear perspective of. |
Natsuko: これは、いつになるかわからない、というような時に使う表現で、よく使われるんですよね。 |
Naomi: 使いますね。 |
Natsuko: そう、だから覚えておくと便利だと思います。で、これの逆が、めどが立つ、これはどういうNuanceですかね。 |
Peter: See the light at the end of the tunnel. |
Natsuko: そんな感じですよね。 There is some kind of prospect that it can be finished とかそういう感じですよね。ですから、この、めどが立つ、立たない、の表現を覚えておくと、ビジネスなんかにもよく使う表現なので、覚えておいて下さい。 |
Peter: Natsukoさん、立つ方、あるいは、立たない方、どっち使いますか? |
Natsuko: どっちも使うかな? |
Peter: そうですか。 |
Naomi: 使いたいのは、めどが立ちました、とかね。 |
Natsuko: そうですね。めどが立ったときだけ使うとかね。 |
Peter: そういう、めどが立った、という表現は、いつ使いますか? |
Natsuko: あ、まだ It’s not entirely finished but you can see the end という感じですかね。 |
Peter: あー、はい、わかりました。 |
Natsuko: 次のキーワードは、ろせん |
Peter: Route. |
Natsuko: これは、電車のLineや、バスのrouteなんかによく使うんですけれども、もっとGeneralな意味で、Courseという意味で使うこともあるんですよね。Naomiさん、例文をお願いします。 |
Naomi: バスの路線が変更になった。 |
Peter: There was a change in the bus route. |
Naomi: 彼の政治路線ははっきりしている。 |
Peter: His political course is quite clear. |
Natsuko: 次のキーワードは、とおまわり |
Peter: Roundabout, roundabout way. |
Natsuko: これは、最初の「遠い」という漢字が、Farという意味で、次の「回り、回る」がGo roundていう意味なんですね。この「遠回り」という表現もよく使うんですけれども、たとえば「急がば回れ」なんていうProverbもありますよね。これは英語で言うと、どんな感じですかね。 |
Peter: The way that seems farthest is the nearest way at the end. |
Naomi: 逆の意味の言葉がありますよね。近道 |
Natsuko: あ、そうですね。それは、Shortcutの意味ですね。 |
Naomi: 合わせて覚えておくと、便利ですよね。 |
Natsuko: そうですね。次のキーワードは、ちょうだのれつ |
Peter: Long queue. |
Natsuko: これもよく使われる言葉だと思うんですけれども、 |
Naomi: 日本にね、よくありますからね、長蛇の列 |
Natsuko: ありますね。他の国にもよくあると思うんですけどね。これはね、漢字をちょっと見てみましょう。最初の「長」、これはlongの意味ですね。次の「蛇」というのが、Snakeの意味なんですよね。で、「の」が入って、「列」はQueueという意味なので、 Queue like a long snake. |
Naomi: もちろん、長い列、と言ってもいいんですけど、「長蛇の列」って言うと、あ、日本語知ってるんだなっていう |
Natsuko: ちょっとSophisticateされた感じですよね。 |
Naomi: そうですね。 |
Natsuko: Bargainのときなんかによく、長蛇の列ができてますよね。 |
Naomi: あと、今は、クリスピークリーム、新宿のドーナツ屋さんに長蛇の列が |
Natsuko: あー。いつも並んでますよね。 |
Naomi: そうみたいですね。 |
Natsuko: あと、人気のあるラーメン屋さんなんかもよく長蛇の列、できてますよね。日本で、特に東京では多いですから、見かけたらちょっと使ってみて下さい。 |
Lesson focus
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Natsuko: それでは、今日のレッスンのポイントに行きましょう。今日のポイントは、~~場合じゃない、という表現です。 |
Peter: This is no time for doing something. There is no time for doing this. |
Natsuko: これは、「場合」というのが Situation, instance, occasion というような意味なんですね。で、「じゃない」というのは、これはもともと「ではない」という言葉で、それがShortened formになってるわけですね。場合ではない、Not the situationという意味ですね。ですから、This is not the situation for something, something という意味になります。今日のDialogueでどんなふうに使われてるか、ちょっと見てみましょう。 |
Naomi: 朝ご飯を食べている場合じゃない |
Peter: This is no time for breakfast. |
Natsuko: 朝、忙しいときなんかにね、そういう表現が使われますね。次は、 |
Naomi: 遠回りしている場合じゃない |
Peter: This is no time for taking the long way. |
Naomi: こうしている場合じゃない |
Peter: I can’t waste my time. Literally there is no time for doing this. |
Natsuko: そうですね。こうしている、Doing this ですから、 there is no time to do this なんだけれども、Nuanceとしては、 I can’t waste my time に近いですよね。こんなことをしている場合じゃない、という表現も同じような意味です。このように、「場合」の前に、動詞の「ている」のFormが付くわけです。 |
Peter: So before by, you use the plain present progressive. |
Natsuko: それで、 No time for doing this and this という意味になるわけですね。 |
Peter: ま、緊急状態ですね。とてもだいじなことがあれば、こういう表現を使います。 |
Natsuko: そうですね。Priorityの問題ですけれども、おしゃべりをしている場合じゃない、とか、 |
Peter: はい。 |
Natsuko: No time for chitchat. |
Peter: うん。 |
Naomi: 仕事している場合じゃない |
Peter: No time for work. This isn’t the time for work. |
Natsuko: それは、どんな場合だろう? |
Naomi: ね、どんな場合でしょうね。 |
Natsuko: うん、そんなふうにいろんなSituationに使えるので、覚えておくといいと思います。 |
Outro
|
Natsuko: くわしくは、PDFを見てGrammarなんかをチェックしておいて下さいね。おつかれさまです。 |
Naomi: おつかれさまです。 |
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