INTRODUCTION |
Natsuko: 第29回中級レッスン、この番組はエァクレーレンの提供でお送りしています。こんにちは、Natsukoです。 |
Yoshi: Yoshiです。 |
Natsuko: 今日の中級レッスンは、シリーズは1回お休みして、昔話を特別にアレンジしたストーリーをお届けしようと思います。 |
Yoshi: すごく楽しみですね。 |
Natsuko: そうですね。どんなお話なんでしょうね。お話に入る前に、Japanesepod101.comに寄って、PDFやラーニングセンターをチェックしてみて下さいね。このレッスン以上にたくさんの情報が入ってます。それでは、ストーリーに行きます。 |
DIALOGUE |
少し前、 新宿区5丁目にあるぼろぼろな老人ホームにお爺さんとお婆さんがいました。二人はとても貧乏でした。 |
この5丁目の裏道には悪さばっかりするちろおという暴走族のボスがいました。ちろおはスーパーへ行く人を困らせては喜んでいました。 |
ある日、お爺さんがその裏道を通ってスーパーに行きました。そうしたら、側をうろうろするものがありました。 |
「何だ、こりゃ?」と思ってみたら、大きくて、乱暴な暴走族がいました。 |
お爺さんは心の中で「こいつがあのちろおだな〜」と思いました。とても怖かったけど、わざと平気な顔をして、ちろおの愛車のフードに腰掛けて、おにぎりを出して食べ始めました。 |
それを見て、ちろおの方は気分を害しました。 |
「この爺、俺を見ても驚きもしないで、よーし、ちょっと怖いところを見せてやるか」と思って、 |
「おい爺、俺はこの裏町を仕切ってるんだ。お前、この裏道に来て、俺に黙って道を通って良いと思ってんのか。」 |
「お前、今から俺のだすなぞなぞを解ければ道を通っていいが、解けなければお前をぶっ殺すぞ.分かったか。」 |
「行くぞ、料理に使うけど、固くて食べられないパンは?」と謎懸けしました。一秒も経たず、お爺さんは「はい、フライパンです!」 |
「うそ!この爺!次の、行くぞ。」「遠くにあっても、近くにあるという食べ物は?」 |
お爺さんは「はい、そば。」と答えました。 |
ちろおは焦ってきました。「今度こそ。難しい問題を出すぞ。」 |
そして、お爺さんはジャケットからタバコを取って、火をつけて、待ち始めました。ちろおは考えても、考えても、何も出て来ませんでした。 |
お爺さんはたばこの最後の一服を吸って、「もう待たない」と言いながら、ちろおの愛車でたばこを消しました。そして、スーパーの方へ歩き出しました。 |
ちろおは愛車の傷を見て、心が痛くて痛くて、荒い息の下から、「こら 爺、お前の一番怖いもの何だ。」というので、 |
お爺さんは「わしは、きれいなところに住むのが一番こわい。」と言って、裏道を進んで行きました。 |
老人ホームに帰って、裏道であったことをお婆さんに教えました。お婆さんも、「ちろおも、もう悪さしないでしょう。お爺さん良いことしましたね。」と二人で大笑いしました。 |
その夜、二人がもう寝ようとしていたら、「こら、爺お前の一番怖いものをやるぞ」という声がしました。お爺さんが老人ホームの窓から覗くと、ちろおと彼の悪い仲間が500人もいました。 |
ちろおは老人達を老人ホームから追い出して、仲間と一緒にリフォームの工事を始めました。 |
お爺さんは、「やめろー。怖い、怖い、わしが一番きらいな物だ。これは怖い。やめてくれー。」と、大声で叫びました。 |
ちろおは、「ほーら、言っただろう、もっと怖がれ、もっときれいにしてやるぞ。露天風呂もつけてやるぞ。どうだー!」ともっと早いスピードで工事しました。 |
明け方近くになって、ちろおと悪い仲間はリフォームを完成し、ようやく裏町へ帰って行きました。 |
お爺さんとお婆さんは他の老人たちと一緒に豪邸で幸せに暮らしましたとさ。 |
Natsuko: 次はPeterさんの英語が入ります。 |
少し前、 新宿区5丁目にあるぼろぼろな老人ホームにお爺さんとお婆さんがいました。 |
Recently there lived an old man and an old woman in a rundown nursing home in the 5th district of Shinjuku. |
二人はとても貧乏でした。 |
They were very poor. |
この5丁目の裏道には悪さばっかりするちろおという暴走族のボスがいました。 |
Chiro who is the boss of a group of delinquents and echoes nothing but trouble lurked in the backstreets of the 5th district. |
ちろおはスーパーへ行く人を困らせては喜んでいました。 |
Chiro enjoyed giving people who are heading to the supermarket a hard time. |
ある日、お爺さんがその裏道を通ってスーパーに行きました。そうしたら、側をうろうろするものがありました。 |
One day the old man took a backstreet to go to the supermarket. Then he saw something lurking near him. |
「何だ、こりゃ?」と思ってみたら、大きくて、乱暴な暴走族がいました。お爺さんは心の中で「こいつがあのちろおだな〜」と思いました。 |
What’s this, he thought to himself as a large group of reckless delinquents appeared. This must be Chiro he thought. |
とても怖かったけど、わざと平気な顔をして、ちろおの愛車のフードに腰掛けて、おにぎりを出して食べ始めました。 |
The old man was very scared but kept his calm. He sat on the hood of Chiro’s beloved car, pulled out a rice ball and began eating it. |
それを見て、ちろおの方は気分を害しました。 |
「この爺、俺を見ても驚きもしないで、よーし、ちょっと怖いところを見せてやるか」と思って、 |
Upon seeing this, Chiro became worried. He thought to himself, this old man is not afraid of me. All right, I will show him something scary. |
「おい爺、俺はこの裏町を仕切ってるんだ。お前、この裏道に来て、俺に黙って道を通って良いと思ってんのか。」 |
Hey old man, I am the boss of this Back Alley, do you think you can come here and pass through without asking me? |
「お前、今から俺のだすなぞなぞを解ければ道を通っていいが、解けなければお前をぶっ殺すぞ.分かったか。」 |
If you can solve the following riddle, you can pass but if you fail, you are dead. Got it? |
「行くぞ、料理に使うけど、固くて食べられないパンは?」と謎懸けしました。 |
"Here we go! What is a pan that is too hard to eat even though you can use it for cooking," he asked. |
一秒も経たず、お爺さんは「はい、フライパンです!」 |
Within a second, the old man answered, “Sure, that’s a frying pan”. |
「うそ!この爺!次の、行くぞ。」「遠くにあっても、近くにあるという食べ物は?」 |
No way old man. Next one. Here we go. What food is said to be near even though it’s placed afar? |
お爺さんは「はい、そば。」と答えました。ちろおは焦ってきました。 |
That’s Soba noodles, the old man answered. Chiro became infuriated. |
「今度こそ。難しい問題を出すぞ。」 |
そして、お爺さんはジャケットからタバコを取って、火をつけて、待ち始めました。 |
This time, it’s going to be a hard one. The old man pulled his cigarette out of his jacket, lit it and began to wait. |
ちろおは考えても、考えても、何も出て来ませんでした。 |
お爺さんはたばこの最後の一服を吸って、「もう待たない」と言いながら、ちろおの愛車でたばこを消しました。 |
Chiro thought and thought, but nothing came. The old man took the last drag of the cigarette and said, I am not going to wait any more as he put the cigarette out on Chiro’s car. |
そして、スーパーの方へ歩き出しました。 |
ちろおは愛車の傷を見て、心が痛くて痛くて、 |
With that, he started walking towards the supermarket. Chiro saw the mark on his beloved car and his heart ached and ached. |
荒い息の下から、「こら 爺、お前の一番怖いもの何だ。」というので、 |
お爺さんは「わしは、きれいなところに住むのが一番こわい。」と言って、裏道を進んで行きました。 |
Gasping heavily he said, hey old man, what do you fear the most? The old man replied, “I fear living in a beautiful place the most and kept heading down the backstreet.” |
老人ホームに帰って、裏道であったことをお婆さんに教えました。 |
Getting back to the nursing home, he told his old lady all that it happened in the backstreet. |
お婆さんも、「ちろおも、もう悪さしないでしょう。お爺さん良いことしましたね。」と二人で大笑いしました。 |
The old woman said, Chiro won’t be bothering people any more. You did a good thing and the two of them burst into laughter. |
その夜、二人がもう寝ようとしていたら、「こら、爺お前の一番怖いものをやるぞ」という声がしました。 |
That night when they were going to bed, they suddenly heard a voice. Hey old man, I will give you the thing you fear the most. |
お爺さんが老人ホームの窓から覗くと、ちろおと彼の悪い仲間が500人もいました。 |
The old man peaked out the window of the nursing home and saw Chiro with all 500 of his delinquents. |
ちろおは老人達を老人ホームから追い出して、仲間と一緒にリフォームの工事を始めました。 |
Chiro drove the elderly out of the nursing home and began renovating the building with his gang. |
お爺さんは、「やめろー。怖い、怖い、わしが一番きらいな物だ。これは怖い。やめてくれー。」と、大声で叫びました。 |
The old man screamed, stop it. I am afraid, I am afraid. This is the thing I hate the most. This is scary, please stop. |
ちろおは、「ほーら、言っただろう、もっと怖がれ、もっときれいにしてやるぞ。露天風呂もつけてやるぞ。どうだー!」ともっと早いスピードで工事しました。 |
Chiro said, be more afraid. I will make it even more beautiful just watch. I will even add an open air bath. How about that and he sped up the construction. |
明け方近くになって、ちろおと悪い仲間はリフォームを完成し、ようやく裏町へ帰って行きました。 |
As dawn approached, Chiro and his gang finished up the renovation and returned to the Back Alleys. |
お爺さんとお婆さんは他の老人たちと一緒に豪邸で幸せに暮らしましたとさ。 |
The old man and old woman and old elderly people lived happily ever after in their luxurious home. |
POST CONVERSATION BANTER |
Natsuko: Yoshiさん、今日のお話どう思いましたか? |
Yoshi: オリジナルの昔話も読んだんですけど、 |
Natsuko: はい、オリジナルの話があるんですか? |
Yoshi: はい。 |
Natsuko: へー。その話はどこで聞けるんですか? |
Yoshi: それはですね、ウェブサイトからダウンロードできるようになっています。 |
Natsuko: あ、Japanesepod101のあのサイトに行けば、じゃ、ダウンロードできるんですね。 |
Yoshi: はい、そうですね。でも、キャラクターがですね、暴走族っていうのはすごい変わってますよね。 |
Natsuko: オリジナルの話はちがうんですね。 |
Yoshi: 全然ちがいますね。 |
Natsuko: じゃ、それは、両方聞いてみないと、ですね。 |
Yoshi: はい。 |
Outro
|
Natsuko: じゃ、みなさんも是非聞いて比べてみて下さい。それでは、Japanesepod101.comのウェブサイトも必ずチェックして下さいね。それじゃ、また来週。 |
Yoshi: またね。 |
Comments
Hide