Dialogue

Vocabulary (Review)

Learn New Words FAST with this Lesson’s Vocab Review List

Get this lesson’s key vocab, their translations and pronunciations. Sign up for your Free Lifetime Account Now and get 7 Days of Premium Access including this feature.

Or sign up using Facebook
Already a Member?

Lesson Notes

Unlock In-Depth Explanations & Exclusive Takeaways with Printable Lesson Notes

Unlock Lesson Notes and Transcripts for every single lesson. Sign Up for a Free Lifetime Account and Get 7 Days of Premium Access.

Or sign up using Facebook
Already a Member?

Lesson Transcript

オーディオブログ シーズン7 第20課 日本の平均寿命
「平均寿命」とは、0歳児の「平均余命」のことである。
つまり、0歳児が、あと何年生きられるかを表したものが「平均寿命」で、日本は2017年の発表では、女性87.14歳、男性80.98歳であった。
男女ともに80歳を超え、過去最高の値となったが、長寿世界一の座は、香港に奪われて男女とも2位となった。
世界ランキングはともかく、経済発展とともに医療改革、技術革新が進み、食生活や衛生環境も格段に改善されたことから、日本は世界でもまれにみる「長寿大国」となった。
第二次世界大戦直後の昭和20年全般の平均寿命が50歳代であるから、この70年の間に30年近く伸びたこととなる。
平和を謳歌し、驚異的な経済発展を遂げたことが、大きな要因であろう。
ここに、人類が渇望してきた「長寿」という夢は、ほぼ実現されたといってよい。
したがって、「日本人ほど幸せな民族はいない」と世界に誇れることであるはずなのだが、現実はそんなに甘くはない。
「長寿」の国は、世界でも有数の「超高齢社会」の国となった。
社会保障費が国家予算の半分以上を占め、多くの高齢者は、認知症などの病や、貧困、孤立などの社会不安を抱えている。
特に「老老介護」の問題は深刻で、親が子を、または子が親を手にかけるという悲劇は後を絶たない。
決定的な打開策もないままに、社会保障制度は迷走を続けており、日本人の多くは「長い老い」をいかに生きるか惑うばかりだ。
そんななか、「終活」という自分自身をどう終わらせるか、その準備に取り組むことも話題となっている。
「長く生きること」を達成した日本人の次の目標が「いかにして死ぬか」を考えることであるとは、なんとも皮肉な話であるが、人は「いかに生きるべきか」という人間本来の「生死」を見つめる真摯な姿も垣間見える。
延命治療を行わず家で看取られることを希望する人、健康を維持しボランティアなどの社会貢献に励む人等々、「長い老い」を肯定的に捕えようとする動きもある。
いずれにせよ、「to be or not to be」は、まさに現代日本人の課題であるといえるだろう。

Comments

Hide