「プログラム」とは、コンピュータにデータを処理させるために必要な命令書のようなものである。 |
この命令書は、100%正確でなければならない。 |
コンピュータが動かない、処理をしてくれないというときには、必ず命令書、すなわち「プログラム」にミスがある。 |
コンピュータを正しく作動させるためには、コンピュータに命令したいことは何か、そのためにどのような手順で命令を並べればよいか、実際に正しく動いているか、そして動かないとすれば何が原因か、という作業をあきらめずに繰り返す必要がある。 |
こうした手順を通して、論理的な思考、知識や情報を整理して処理する力、そして根気強く取り組む態度を子どもたちに身につけさせようというのが、「プログラミング教育」である。 |
「プログラミング教育」の目的は、プログラム言語を学ばせることにあるのではなく、こうした作業を通じて、「将来どのような職業に就くとしても、時代を超えて普遍的に求められる力」を育成することである。 |
つまり「プログラムミング」学ばせるのではなく、「プログラミング」学ばせるということだ。 |
今後、多少の文言や取扱いの変更はあるかもしれないが、文科省の次期学習指導要領にも盛り込まれることは確実である。 |
これに先行して全国のパソコン教室や大手学習塾などでは、すでにさまざまなサービスが提供されつつある。 |
また書店でも、保護者や教師向けの書籍が多数並んでおり、インターネット上にもさまざまなサービスやアプリが展開されている。 |
しかし、そうしたブームとは裏腹に、どの学年で何をどのように学ばせるのか、評価の方法は、といった具体的なことはまだ明らかにされておらず、さらに、指導者をどう確保するのか、学習時間は確保できるのかといった問題点もまだ多く残されている。 |
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