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Archive for the 'Uncategorized' Category

Advanced Japanese Lesson: 街を行き子どものそばを…

街を行き 子どものそばを 通るとき みかんの香(か)せり 冬がまた来る 木下 利玄(きのした りげん) 今回は初冬の短歌を紹介しましょう。 あなたは、冬の訪れを何で感じますか。作者は、ふとかいだミカンの香りで季節の移り変わりを意識しています。 街を歩いていた作者は、子どものそばを通りかかりました。そのとき、作者の鼻腔に漂ったのはミカンの香り。「香せり」とは「香りがした」という意味です。 作者がすれ違った子どもは、少し前に甘酸っぱいミカンを食べたのでしょう。その残り香から「あぁ、冬がまた来るんだなぁ」と感じた、という短歌です。 ミカンは漢字で「蜜柑」と表記します。 「蜜」の文字をよく見ると「虫」が書かれていますね。この漢字には「蜂が花から集めて、巣の中に封じ込めた甘い液(はちみつ)」という意味があります。このことから転じて、「はちみつのように甘い」という意味が生じました。 次に「柑」の文字ですが「木」が「甘い」と書きます。「甘」という漢字には「おいしい」という意味もあり、「柑」は「おいしい実のなる木、ミカンの木」を表わしています。 夏は高温多湿でも冬は比較的低温になる、という日本の気候は、ミカンの栽培に適しているため、ミカンは日本で多く食べられる果物の代表です。 日本人が抱く冬のイメージには「こたつに入ってミカンを食べる」という場面が必ず挙げられるほど、ミカンは冬を想起させる果物なのです。 ===== When passing by a child while I was in town, there was the scent of mandarin oranges. Winter is coming again. ... Show more

Advanced Japanese Lesson: れんが (renga)

「れんが」と呼ばれる部首を知っていますか? 漢字では「連火」と表わし、「れっか(列火)」とも呼ばれます。「火」を表わす記号が漢字の下の部分につく場合、四つの点「灬」になるのです。今日は、この「れんが」を部首に持つ漢字を紹介しましょう。まずは「煮」。 「こんろの上で木を燃やす様子」を記号化した漢字で、「火力を集中して火をたくこと」という意味があります。「にる」と読み、食品に水分を加えて火にかけることを指します。 続いて「蒸」。 「水蒸気」「蒸発」という熟語が示す通り、立ち上る小さな水滴を表わしています。このような湯気を食品に当てて調理することを「むす」と言いますね。「くさかんむり」と「烝(上へ熱気が立ち上る意)」で構成されている「蒸」は、もともと草が上へ上へと盛んに伸びることから転じて「むす」という意味になりました。 「煮る」も「蒸す」も火を用いて熱を加えることですが、この「熱」の文字にも「れんが」がついていますよ。上部に書かれる「埶」は発音を表わすためのものなので、「熱」の文字が伝える意味は「火」に集約されます。この漢字は「火が燃えて熱いこと」を表現し、やがて火に関係がなくても熱い様子を表現したいときに用いられるようになりました。心がほてって夢中になる様子を「熱中」と表すのは、その例です。 火は人間にとって必要不可欠なものなので、「ひへん」や「れんが」のつく漢字もたくさん生まれました。 ================== Do you know the radical called renga? In kanji, it is written as 連火 and is also called rekka (列火).  Fire is... Show more

Advanced Japanese Lesson: 助六 (Sukeroku)

日本食の代表といえば「寿司」。小さく握った酢飯の上に魚介類などを乗せて食べるものですが、店や食材によっては高価な食べ物です。しかし、手ごろな値段で食べたい人や生の魚介類が苦手な人でも楽しめる寿司もあります。それは「助六(すけろく)」。稲荷寿司と太巻き寿司がセットになって、駅やコンビニエンスストアなどで売られています。 稲荷寿司は、油揚げ(豆腐を薄く切り、油で揚げたもの。長方形の一辺を切ると、袋状になっている)を醤油と砂糖で煮付け、その中にご飯を詰めた寿司です。太巻き寿司は、酢飯を海苔で巻いてある寿司のことです。中央にキュウリや玉子焼き、シイタケなどの具が入っています。 さて、この寿司のセットがなぜ「助六」という昔の男性の名前で呼ばれているのでしょうか。 その理由は、歌舞伎の『助六所縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』という演目に由来しています。この話は、江戸時代の人々に人気の高い物語で、主人公の名前が助六さんだったのです。彼の恋人の名前は「揚巻(あげまき)」さん。つまり、彼女の名前には「揚(あげ)」=油揚げを使った稲荷寿司、「巻(まき)」=太巻き寿司というように、寿司を連想させることばが含まれているのです。そして、この寿司の組み合わせを直接的に「揚巻」と呼ぶのではなく、あえて恋人である「助六」と呼んでいるところに、江戸っ子のしゃれっ気が感じられますね。 ===== A representational food of Japan would be sushi. This is seafood placed on top of a small piece of molded vinegared rice, which can be an... Show more

Advanced Japanese Lesson:凩 (kogarashi)

凩…この漢字を見たことがありますか? 何と読むのでしょうか。 ヒントは、冬に関係のある漢字であること。さらに、字形をよく見てください。「風」という漢字に似ていますね。 答えは「こがらし」。一般的には「木枯し」と書き表します。 「こがらし」とは、冬の初めに木々の葉を払い落としながら吹く、冷たく強い北風のことです。「凩」の字は「国字(こくじ)」に分類され、中国で作られた漢字にならって、日本で新たに生み出された漢字です。要するに、和製漢字ですね。こがらしとは、「木を枯らすように吹く風(几)」なので「凩」という字形が考え出されたのです。 正月の遊びに使う「凧(たこ)」も国字です。「風(几)」の中にある「巾」は「布」という意味です(「布」という漢字の中にもしっかりと「巾」が含まれていますね)。「風を受けて舞い上がる布」=「凧」なのです。 では、「風が止まる」と書く「凪」という漢字はどう読むのでしょうか? これは「なぎ」と読みます。朝夕に風が止まる状態や時間帯を「朝凪(あさなぎ)」「夕凪(ゆうなぎ)」と呼びます。 このように、ことば遊びや連想ゲームにも似た感覚で作り出された国字。友人に、「この漢字、読める?」と教えてあげるのも楽しいですね。 ===== Have you ever seen the character 凩? How do you read it. A hint: it's a kanji related to winter. Also, please look closely at the character's formation. It looks like the character 風 (kaze), "wind",... Show more

Learn Japanese Kanji – Everyday Kanji (Inside the train station)

 Hi everyone! Welcome to Everyday Kanji! In this series, we're going to present pictures of kanji seen in various places in Japan taken by the team members at JapanesePod101.com. That's right - kanji seen and used everyday! The theme for this week is kanji found on signs inside the train station. Let's take a look! ① 乗車券 (jōshaken) = ticket (usually refers to a train or bus ticket) 乗車券 (jōshaken) is a ticket used to ride a train or a bus. In this picture you can see the vending machine where you buy tickets for the subway. This word is includes the word 乗車 (jōsha, boarding) plus the word for ticket, 券. 乗車券 (jōshaken) = ticket (usually refers to a train ticket) ● 乗 (jō) = ride ● 車 (sha) = car ● 券 (ken) = ticket ... Show more

Advance Japanese Lesson:秋刀魚と秋桜(sanma to kosumosu), Autumn Cherry Blossoms

朝夕はかなり肌寒くなり、秋の深まりを感じます。今日は、「秋」という漢字が含まれる二つのことばを紹介しましょう。 一つ目は、「秋刀魚」。 「刀」という漢字は「a japanese sword」を指し、「魚」という漢字は「a fish」を意味しています。日本では秋になると、しばしば食卓に上る魚のことですよ。これは、「サンマ」と読みます。銀色で、とがった頭と長細い体が、まるで剣のように見えることから、このような漢字で書かれるようになりました。日本では、焼いて食べるのが一般的です。そのとき、大根をすりおろしたものに醤油をたらし、ほぐした身と一緒に食べるととてもおいしいです。ただ、「はらわた」と呼ばれる内臓部分は苦いため、嫌いな人も多いですね。 二つ目は、「秋桜」。 「桜」という漢字は「a cherry blossom」のこと。白やピンクの花を咲かせるこの草は、日本の秋の野原で風に揺れていますよ。これは、「コスモス」と読みます。花びらの形が桜に似ていることから、「秋に咲く桜」として漢字が当てられたそうです。しかし、植物学上では桜の仲間ではなく、菊の一種。1.5~2メートルくらいの高さで、葉はペンで書いた線のように細いのが特徴です。ギリシア語では「宇宙」や「世界」を意味しています。また、花びらが整然と並んでいるので「秩序」という意味もあるとか。日本で生まれた花だと思われがちですが、原産国はメキシコです。 以上、日本の秋を象徴する魚と花の紹介でした。 ===== The mornings and evenings grow fairly chilly and one can sense the season moving deeper into... Show more

Learn Japanese Kanji – Everyday Kanji (Restaurant Signs)

Hi everyone! Welcome to Everyday Kanji! In this series, we're going to present pictures of kanji seen in various places in Japan taken by the team members at JapanesePod101.com. That's right - kanji seen and used everyday! The theme for this week is restaurant signs. Let's take a look! ① 全部入り (zenbu iri): 全部 (zenbu) means “all” and 入り (iri) means “contains”. So what all does this ramen have in it? The various toppings are listed on the menu. So, 全部入り means “contains all toppings”, which refers to toppings such as egg, meat or cod roe. 全部入り (zenbu iri) = all included ● 全 (zen) = whole ● 部 (bu) = section ● 入 (iri) = enter Extra (possible toppings): 味玉子 (aji tamago) = seasoned boiled egg ● 味 (aji) = taste ● 玉... Show more

Advanced Japanese Lesson:秋の到来(aki no tourai),The Coming of Autumn

日本では「食欲の秋」と言われ、一年のうちで秋は最も食べ物をおいしく感じる季節です。秋の食べ物といえば、松茸や栗、梨、柿、秋刀魚などが思い浮かびます。季節を味覚で感じるのですね。 また、イチョウやモミジ、カエデなどの木々は赤や黄色など鮮やかに紅葉します。このように、視覚でも秋を感じることができます。 さて、今から約1000年前に聴覚で秋の到来を感じた人がいます。 秋きぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる これは『古今和歌集』という昔の短歌を集めた本に載っている、藤原敏行という人が詠んだ和歌です。 「秋きぬと」の「きぬ」は「来た」という意味。「さやかに」とは「はっきりと」という意味です。「見えねども」とは「見えないけれど」。「おどろかれぬる」とは、「はっと気づかされた」という意味。 つまり、「暑い日が続いているので、まだ夏だと思っていた。しかし、違った。秋が来たと目ではっきりと見えないけれど、風の音を聞いていると秋の訪れにはっと気づかされた。目に見える風景は昨日と同じ、夏の景色だが、風の音は明らかに秋の到来を告げているのだ」と彼は詠んだのです。これが聴覚でも秋が感じられる例です。 季節は徐々に移り変わるもので、「今日から秋!」と明確に認識することはできませんが、五感を存分に働かせてささやかな変化を感じ取るのも面白いものです。 ====== In Japan, there is a saying "appetites of autumn." Autumn is the time of year when food simply tastes better than during any other... Show more

Learn Japanese Kanji – Everyday Kanji (Clinic Signs)

Hi everyone! Welcome to Everyday Kanji! In this series, we're going to present pictures of kanji seen in various places in Japan taken by the team members at JapanesePod101.com. That's right - kanji seen and used everyday! This Everyday Kanji theme is Clinic signs! There are good to know in case you get sick when you are in Japan! In almost every clinic sign, you will see the kanji 科 (ka) which means “department”.  Words on clinic signs are usually “one or more kanji + 科” and the kanji before 科 indicates which medical field the clinic specializes in. 歯科 (shika) :歯 means “teeth.” This literally means “teeth department,” so this place is a dental clinic. 歯科 (shika) = dentistry ● 歯 (shi) = tooth ● 科 (ka) = department 眼科... Show more

Advanced Japanese Lesson: 早起きは三文の徳;The Early-Bird gets the Mon

「早起きは三文の徳」ということわざを知っていますか? 辞書には「早起きをすると、何かしら得になる」と書かれていますが、具体的にいくらの得になるか気になりますよね。 「文」というお金の単位は、江戸時代に使われていて、蕎麦につゆを掛けただけの「かけそば」が「十六文」であったという記録が残っています。現在、かけそばは500~700円くらいですので、「一文」は31~44円くらいになると計算できます。もっとも、江戸時代の貨幣価値は変動していたので「一文」が現在のいくらに相当するか諸説ありますが、早起きをすると100円前後の得になる、というわけですね。 ちなみに、「徳」と「得」は同じ「とく」と読みますが、文字自体の意味は少し異なります。「徳」は「経験によって身につけた、優れた気質」を表わし、「道徳(社会の秩序を成り立たせるために個人が守るべき規範)」の「徳」の字です。一方、「得」は「もうけ、利益」のことです。 しかし、「徳」と「得」は同じ意味に用いられることもあり、「徳用」ということばがそれを示しています。あなたが日本のお店で、「徳用品」と書かれた品物を見つけたら、それは通常の量に比べてたくさん入っているので「割安で得だ」ということを意味しています。 さて、「文」という通貨単位はなくなりましたが「一文無し」とか「びた一文、貸さない(「びた」とは価値のないお金の意味)」などとことばの中には今も残っています。 ==== Do you know the Japanese proverb 'Hayaoki wa sanmonn no toku' (早起きは三文の徳) (Like the English proverb "The early bird... Show more